見出し画像

手放すことでしか豊かになる方法を知らない大人が言うこと。

若さは未熟さの原因にされすぎている。

まだ知識も経験も少ない未熟な者のする選択は、
大体が愚かなもので成長した時に後悔することになる。
と言う大人達がたくさんいる。

私は10代の頃、
今後の自分の人生を大きく変えてしまうような決断をしようとしていた。
当時、周りでその若さにして同じような生き方をしている人はいなかったけど、私はどうしてもその人生がこれ以上にない一生物の幸せだと本当に感じていたから。

でも周りの大人たちは、
自分達が昔、若さだけで突き進んだ結果、いかに失敗したかを私に教え込むように話しながら、
若いうちにそんな大きな決断をしても間違うよ。
幸せにはなれない。
この先もっと良いものがある。

そう言われ続けた。
自分は若さだけで突き進んでいるつもりはないし、
あなた達がたまたまそうだっただけでしょう、
と屈さずに自分の意思に従っていたけど、
ある日ふと「一理あるな。」と納得してしまって
突然スイッチを入れ替えたかのように自分の意思を捨てた。
自分も周りもびっくりするくらい突如の変わり様だったと思う。

それから10年が経つけど、今まで当時の私が愚かで間違っていたなんて一ミリも思ったことがない。
あの頃の私は正しかったし、自分の意思で決めていれば良かったと思う。

本当に大切な物だと分かっていながら、
若いだけを理由に、人生の先輩の言うことを鵜呑みにしすぎて、その時の自分をあなどってしまった。

後悔もしていないし、その後も良い人生だったけど、
ただ、自分の意思よりも周りの人と未来の自分を信用してしまうなんて
とてつもなくナンセンスだったと分かる。

「私の考えは本物だったでしょう?」と10年前から知っていた。

経験を武器に、よくあるパターンを聞かされて信じ込んだのが私。
経験から得る知見には偏りがあるかもしれない。

例えば、若いうちにたくさん恋をした方がいい。
なんていうことをよく聞く。

これは、
色んな恋愛経験の中で人を見る目を養って、本当に素敵な人を選びなさい。
ということだけど、
その本質は、
人を見抜く力を鍛えるのではなく、人と向き合うのを諦めるタイミングを見極めていくことの繰り返しかもしれない。

経験は豊かさをもたらす。
でも、どこかで自分が終止符をつける経験を続けるということは
それ以上先にある物事の道理はずっと知らないままということ。

手放すことを学び続けている。

何回も手放して新しく舞い込んできたものもまた手放して、
深く理解することや向き合うことの先にしかない世界を見ることなく
手放すことで豊かになる方法しか知らないでいて
それは本当に成熟していると言えるのか。

経験の本質は、
どこまで行っても自分の無知を知ることだと
私は今のところ思っている。

経験量を崇拝しすぎて、知らないことも知った気でいて、
自分に当てはまることがこの世の原理だと思ってしまうほど
バカバカしいことはない。

人生の先輩が言うことはひとまず、聞いて受け入れた方が良いとは思っている。

でもそれはたかが一理、されど一理であって
誰もが自分の人生しか生きたことが無くてみんな無知だから、
結局は自分の意思が1番の正解。

それが後々、後悔することになっても
それは今の自分にはそぐわなかっただけでしか無いのだと思う。

どんなに若くたって自分の意思はリスペクトに値する。
いつの自分も幸せは創造できる!

xoxo





宜しければサポートお願いします! サポートして頂いたお金は大切に、今後もっと魅力的なコンテンツを発信するのに役立たせて頂きます。 どうぞよろしくお願い致します。