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9.友達が振られた女

どーもティンクエです。

これまで出会った女の子たちの思い出を残していこうと思います。

ヤマなし、オチなし、イミなしの備忘録ですので、お暇な時に。


25歳、社会勉強中の不動産事務


この子は、patersというアプリで出会った子。patersと言えばP活アプリとして有名だが、自分はお手当て無しで女の子達と遊べている。その話はまたどこかで。P活アプリにいたこの子とは、マッチして早々にアポが決まった。しかし、そこから淡白なやりとりを重ねていると、数日経った頃にはメッセージが返ってこなくなった。アポが決まってから返ってこなくなることは、よくあることで気にせず放置していた。それから数日経ったアポから3日前、「返信遅くてごめん、今日空いてない?」と急にメッセージが来た。

残念ながらその日は空いてなかったのでお断りして、アポ通り三日後会うことに。しかし、メッセージしていなかった子から急に「今日、空いていない?」と連絡が来たということは「この子、寂しい」、つまり「人が恋しい」、つまり「イケる子!」と、脳内は完全にお花畑になっていた。男とは単純な生き物なのだ。そして、後でわかるが、もちろん、こんな楽観的な推測は外れていた。


プロフィールに顔を載せていない子だったが、patersでは顔を出していない子も可愛い説があり不安はなかった。実際にあった彼女は、TWICEのナヨン似の美人だった、また一つ説が立証された。仕事終わりだった彼女は、ノースリーブニットにジャケットを羽織ってスキニーに姿だった。そして、めちゃめちゃ巨乳だった。こちらを試すような体のラインのでるニットを着ていて、本当に目線に困った。


メッセージではあまり話せなかったので、お互いの自己紹介から会話は始まった。お酒があまり強くない子で一杯で顔を赤くし、彼女は結局この一杯しかお酒を飲んでいなかった。適当な会話を続け、話題は先日の「今日、空いてない?」事案へ。お花畑な脳内では、「誰かと話したくて」、「ストレス発散したくて」「人に会いたくて」みたいな答えを予想していたわけだが、正解は「友達が不倫相手に振られたから、男紹介しようと思って」だった。「不倫?」「友達?」「友達紹介?」「アプリの男紹介するの?」、どこから切り込めばいいのか、予想の斜め上を行く答えだった。

ひとまず「不倫された友達」の話から掘り下げて行くことに。人の不倫話とか、振られた話って盛り上がる。友達は職場内不倫だったらしいが、彼女自身も職場の既婚者から不倫を持ちかけられているらしく、どんな職場なんだよと爆笑した。気づけば30分くらいはこの話題で盛り上がっていた。それにしても、あの日は本当に振られて落ち込んでいる友達を励ますために、アプリで初めて会う男を紹介する予定だったらしい。危うくトラップに引っかかるところだった。そんな子がpatersをする理由は、当然P活ではなく、「社会勉強〜♪どんな人がいるか見るだけ〜♪」と言っていた、ほぼ冷やかしだった。そんな話をしているうちに、「あ、ダメな日かも」と涙を飲む覚悟をした。


それでも、友達の話のおかげでだいぶ打ち解けられた。しかし、全く勝てる気がしない、そんな状態のままお会計へ。勝率がなくても「行動は起こしとこう!」と自分を奮い立たせ、歩き始めると同時に、とりあえず手を握ってみた。「え、何これ?笑」と笑いながら言われたが、嫌がったり、離したりする様子はなかった。歩き続けると遠くで雷が光った、今にもゲリラ豪雨が降りそうな感じだ。一刻の猶予も許されなくなって来た。そこで「アイス食べたい?」と聞き、「うん♪」が頂けたところで「じゃ、コンビニでアイス買ってホテルで食べよ?」と勝負をかけた。彼女は「行きたいんでしょ?」と笑った。「これってyesなの?noなの?」と思ったが、コンビニまで一緒に向かってくれているので、yesってことにした。「雨やばそうだから急ごう!」とか言って、速攻、アイスを買ってゴールイン。最後は、天気が味方してくれた感じかな。それにしても不思議な子だ。


無事ゴールし、お風呂で事後トーク。彼女は彼氏以外との経験がないような真面目な子だった。アプリは本当に社会勉強で、会ってもいいけど、ゴールするつもりはなかったみたい。そんな彼女がゴールしてくれたのは、元彼から1年以上感覚が空いていて久々にしたくなったのと、これも社会勉強としてはありかなと思ったとのこと。勉強熱心な子だ。あとは、話しててノリがあったからとも言ってくれた、これは振られた不倫友達に感謝するしかない。お風呂から出るとそんな友達とハンズフリーで電話をし始めた。俺はどうしていいかわからず、音を立てずに2人の話を聞いていた。終始、変わった子だった。


社会勉強を終えた彼女は、最後に「私はこういうの向かないかな、彼氏がいいな」って笑いながら言っていた。

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