11.異国の香りがする彼女

どーもティンクエです。

これまで出会った女の子たちの思い出を残していこうと思います。

ヤマなし、オチなし、イミなしの備忘録ですので、お暇な時に。

23歳、異国の香りがする学生

彼女は中国人だった。

親が中国人だが、生まれも育ちも日本人。なので、血は中国人だが、日本語も文化も価値観も日本人ではあった。

それでも、たまに垣間見れる彼女の異国感、それが印象的だった。

そんな彼女とはTinderで繋がった。めちゃめちゃ家が近かった。家が近い子はすぐ会うことに抵抗のない子が多いので、マッチしてすぐに「家、近いね〜。明後日サクッとご飯行かない？」と誘ってみた。

「急すぎ笑」

と返事が来た。そりゃそうだ。

気を取り直して普通のメッセージを始めた。質問には答えてくれる子だったが、彼女からは質問をしてこない子だった。ただ、質問をしてこない割に、返信が早かった。

そんなある時、いつも通り質問をしていると

「質問多すぎ笑」

と言われた。痛恨の一撃。確かに連続で質問をしていたが、ダメなのか。

「急ぎすぎた笑　ごめん笑」と返したが、向こうは質問してこないし、一体、これからなんて送れば良いんだ。そこからは、質問しないけど話が続きそうな話題を捻出した。

ただ、彼女からこのメッセージを貰ってから、他の子にも「質問しないけど話が続きそうな話題」をすることを心がけている。

してみると意外と、質問しなくてもメッセージは返ってくる。そして、返してくれる子は、誰かを、そして何かを、求めている。ような気がする。

実は、質問攻めのメッセージの間にも「今日、ご飯いかない？」と何回か誘いを挟んでいた。それでも、いつも「急すぎ笑」とあしらわれていた。

懲りずに予定がなかったある日に「今日、空いている？」と送ってみると、「また笑　急すぎ笑」と返って来た、またダメかと思ったが「でも、夜の予定なくなったから、良いよ笑」と返って来た。下手な鉄砲なんとやらだ。

と言うことで、急遽、会うことに。

中国人の彼女は、目が細く、ツリ目、鼻が高く、肌は白い、漫画に出てくるような美人な中国人だった。似ている芸能人で言えば、小雪。

身長は高かく、手足も長かった。そんな足を見せつけるようなショーパンに、オーバーサイズの柄物のブルゾンを羽織っていた。いかにも遊んでる大学生って感じだった。

見た目だけでもインパクトの強い彼女だったが、もっと印象的だったのは香りだ。

なんと言うのだろうか、アジアの空港に着いたら感じる「甘ったるい感じ」の香り。中国人特有のフェロモンなのか。テーブルを挟んだ席なのに、彼女の香りが空間に広がっていた。

メッセージの塩対応とは違って、リアルではフレンドリーでよくお喋りな子だった。23歳で学生ということだったが、留学をしていて一年休学していたらしい。就職先はすでに決まっているが、今は他の会社にインターンに行っていて、どっちの会社にしようか迷っているとのこと。しっかりしている子だ。

会話の中で、時折、日本人がしないような表情で相槌するのが印象的だった。欧米の映画でいい感じになった女性が、主人公に向けて誘惑するような、あの表情。香りもそうだが、日本育ちでも、やはり異国の血らしい。

盛り上がった一次会はあっと言う間に終わった。外に出ると、彼女から「散歩しよ♪」と誘われた。

手を繋いで夜の散歩へ。

不動産の前でチラシを見て妄想したり、裏道のBarを見つけてはしゃいだり、楽しかった。酒屋を見つた時に、「チャミスル好きでしょ？」と聞くと「なんで、わかったの？」と喜んでいた。チャミスルが嫌いな女子大生はいないでしょ。

「そしたら、コンビニでチャミスル買お？」とコンビニへ誘い、お菓子とお酒を買ってゴールイン。

異国の香りに包まれながらする行為、まるで異国のベッドにいるようだった。

彼女が、Tinderを始めたのは先月で、彼氏と別れた翌日にはTinderを入れたらしい。最近の女子大生は治安が悪い。彼女の弁明は、彼氏がいないときは遊ぶと決めているそう。

会った人は数人いるが、先月Tinderいれなおしてからは初ゴールらしい。

会った中では、抜群に一緒にいて楽しかったと、褒めてもらった。顔も見た目も大事だけど、それより楽しくおしゃべりできた人だから、ゴールしたんだよとのこと。楽しくお喋りするって大事。

異国の香りに包まれた彼女。

この香りを感じたら彼女を思い出すんだろうな、漫画みたいだ。