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【詩】雨の日

「雨の日」

幼い頃
雨の日には
長靴と合羽を着せられ
小さな傘を差して
保育園まで歩いた

紫陽花の葉には
蝸牛がノロノロと歩いていて
ツノを触ると引っ込めた

渦巻き状の殻を持って
葉っぱから引き剥がそうとすると
殻の中に体を引っ込めて
ピッタリと葉っぱにくっついた

水溜りには
幾重にも雨の波紋が広がっていた
長靴で踏んでも
波紋は消えなかった

傘の露先から雫が落ちて
水溜りに新しい波紋ができた


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