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好きと愛する

キリスト教では「好き」と「愛する」を比較対象することがあります。

好き:感情     愛する:意志
好き:条件つき   愛する:無条件
好き:自分中心   愛する:他者中心
好き:子供っぽい  愛する:大人

…というふうに。そして「好き」が劣っていて、「愛する」が優れているというメッセージが暗に伝えられているようにも感じます。

 しかし、好きという感情も愛するという心もどちらも神様が人間に与えてくれた心である以上、人間が幸せに生きていくために、どちらも必要な心ではないでしょうか。

 またギリシャ語では愛を4種類に分けます。

*エロース:
(男女、学問、趣味など)強く追い求める愛
*フィリア:
友情、友愛
*ストルゲー:
家族愛
*アガペー:
神の無限かつ無償の愛、無条件かつ意志的な愛

 上記の4つにしても「アガペー」だけが優れていて、後の3つは劣っているというイメージが持たれやすいです。しかし、これも私たち人間が物心共に幸せに生きていくために、神によって与えられた愛の4つの要素であり、必要な要素だと言えるでしょう。

 要は、「好き・愛する」にしろ、「愛の4種類」にしろ、健全にバランスよくTPO(time「時」、place「場所」、occasion「場合」)に合った用い方をするということでしょうね。そしてその基準は「相手の幸せに貢献することによって自分も幸せになる」ということと「私たちが幸せになることによって神様を笑顔にする」ということです。「好きも愛する」も「愛の4種類」も大事にして生きていきたいですね。

***参照聖句***
神を見た者は、まだひとりもいない。もしわたしたちが互に愛し合うなら、神はわたしたちのうちにいまし、神の愛がわたしたちのうちに全うされるのである。Ⅰヨハネ4章12節

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