入社3ヶ月の新卒エンジニアが勤怠打刻システムを再構築した話
はじめまして2020年4月新卒入社のたっつん(@tatsutatsu103)です!! (実はヤプリエンジニア新卒第1号です!)
今回は、YOP(*)の中で自分が関わらせて頂いたプロジェクトであるSlackによる打刻システムプロジェクトについてお話させていただきます。
(*)新入社員を対象とした入社後3ヶ月間のフォローアッププログラム、Yappli Onboarding Programの略
今回のプロジェクトについて、ヤプリの大切な価値観である Yappli Wayの「カスタマーサクセス」「再構築」「チームドリブン」「感動体験」に沿ってご紹介します!
カスタマーサクセス -社員が幸せにストレスなく打刻をするには!?-
ヤプリの業務開始と業務終了の打刻はすべてTeamSpiritで管理されています。それに加えて、Slackの勤怠チャンネルと呼ばれる各々の所属している部署の勤怠がまとまっているチャンネルに業務を開始したこと、終了したことを逐一報告していました。
原則フルリモート体制となった状況下でチームメンバーの勤怠状況を知るには、Slackの勤怠チャンネルを見ることになっていたために必要なプロセスでした。
この打刻と報告という2重になったプロセスのため、打刻漏れが続出していたり、面倒に思う人が多くいました。
目指すべき姿は、新たな打刻プロセスを作ることなく、これまでの習慣の中でどう打刻をしてもらうかというところでした。
再構築 -打刻システムを再構築し、社員の打刻を快適に-
そこで考えたのが、SlackのSlash Commandsで、TeamSpiritへの打刻とSlackへの投稿を一発でできたらいいんじゃないか?!というもの。
新Slack打刻システムは、SlackのSlash Commandsを用いることで、
1) TeamSpiritに打刻する
2) Slackにある勤怠のチャンネルに打刻したことを自分に成り代わって自動投稿する
この2つのことをしてくれる優れものになります!(自分でいっちゃうやつ
実装にあたっては、公開されている下記の記事を参考にさせていただきました。本当にありがとうございました!
チームドリブン -打刻システムを再構築した最高のチーム-
さて、システム構成も決まり、いざ実装!(設定!)となっていた矢先に問題が発生しました。
ヤプリではSalesforceを活用してビジネスサイドが様々な施策を行っています。そのため、さまざまなカスタムがなされているのですが、そのシステムのテストが放置気味....><
Salesforceの勤怠管理の操作をするには独自に開発しリリースする必要があります。その際にはテストを通さないとリリースできないのですが、放置気味だったことからテストが通らない状態になっていました…。
そこで、セールス本部の企画室の髙柳さんや、同じServerチームの田実さんとともにテストを修正、Passできるようにしました。その結果、これからSalesforceを活用しようとするプロジェクトの役にも立ちそうですw
また、今回参考にさせていただいた記事では、HerokuというPaaSが前提となる構成になっていました。ですが、弊社では、AWSの採用実績やシステムの特性をふまえて、今回のシステムをAWS Lambdaを用いた構成に変更することとなりました。
打刻という限られた時間にアクセスが集中するものなので、イベントごとに起動するAWS Lambdaとは相性がよいです。また、常に起動しておく必要がなく、イベントを受け取れば起動し、レスポンスを返したら、停止するLambdaはコスト面でも優れていました。
弊社のSREチームにはAWSのスペシャリストが揃っています。その方たちとともにAPI Gateway + AWS Lambda + VPC + ElastiCacheを使った下記の構成を実装しました。
SREチームの羽渕さん、中原さん、ありがとうございました!
感動体験 -生まれ変わった打刻システムをリリース!-
自分が経験してこなかった新しい技術を用いて、様々な人とプロジェクトの中で交流し、7月のはじめにリリースしました!
たった1日で社員180人のうち約80%の140人の方が登録!!となったときは驚き半分、嬉しさ半分でした。(同じ部署のメンバーの打刻漏れが0%になったという噂も!)
リリースして、実際につかっていただいた人の感想を一部ご紹介します!
まとめ
ソフトウェアの素晴らしいところは作って終わりということではありません。これから日々、進化していくところに本来の姿があります。
今回のSlack打刻システムも運用していくうえで改善点、要望も社内からでてきました。これらを反映することで新たなカスタマーサクセス像が描け、理想を実現する仕組みをチームドリブンで再構築し、想像を超えた感動体験をつくることがこれからの目標です。
最後に今回のプロジェクトには、ほかにも協力していただいた方が多数いらっしゃいます。その方々に感謝の思いを伝えてたいと思います。
本当にありがとうございました!!
これからもよろしくお願いいたします!!