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「表面のデザイン」だけがデザイナーの仕事ではない。“サービスの成長を考える一員でありたい” #ヤプリなひとびと

※本記事は2018/05/14に作成した記事の再掲載となります。

こんにちは。株式会社ヤプリで採用担当をしている石村です。

ヤプリではこれまでもWantedlyを通じて役員陣や現場で活躍するメンバーを紹介してきましたが、今回はUI/UXデザイナーとして活躍している城に話を聞きました。彼女の役割は、誰でも簡単に高品質なスマホアプリを制作・運営できるプラットフォーム「Yappli」の成長をデザイナーの立場で考える事。城が考えるデザイナーの役割や大切にしている考え方、ヤプリでの仕事について詳しく紹介します。

【プロフィール】城 由美(じょう・ゆみ) UI/UXデザイナー
ヤフー株式会社に新卒入社。デザイナーとしてアプリ開発に携わり、機能企画やPMも経験。その後、カナダのスタートアップでデザイナーを経験し、帰国後は株式会社ヤプリでフリーランスとしてUI/UXデザインを行う。2017年にフリーランスから転身。正社員としてヤプリでUI/UXデザイナーの立場からサービスの成長を支える。

デザイナーの仕事は「表面のデザイン」だけだと思っていた

ーまずは城さんの経歴を教えてください!

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(城)美大を卒業した後、新卒で入社したヤフーでデザイナーとして5年ほど働いていました。そこでは主にアプリの開発に携わっていたのですが、機能を企画する段階から入ったり、小さなプロジェクトのPMをやったり。「どんな機能がユーザーから喜ばれるのか」を考える日々だったので、ここでサービス開発の楽しさを知ることができました。

退職後はカナダに行って現地のスタートアップでデザイナーとして約半年働き、日本に帰国。ヤプリに出会ったのもその頃ですね。CTOの佐野とはヤフー時代から面識があったこともあり、最初はフリーランスとして手伝うことになって。今は正社員として働いています。

ーヤフー在籍時に「サービス開発の楽しさを知った」というのはどういうことでしょう?

(城)企画のアイデア出しから携わって、実際にリリースした機能に対してユーザーから反応をもらったり、ユーザー数やアクション数の伸びを見たりするのがすごく楽しくて...。「デザイナーってこんなこともできるのか!」とワクワクしたんです。

それまでは、デザイナーが関われるのはLPやプロダクトの「表面」をデザインする部分だけだと思っていました。プランナーが考えてくれたものを表面に落とし込むことがデザイナーの仕事なんだと。

でもヤフーでプロダクト開発の上流にも関わってみて、サービスの成長自体を考えることの楽しさや喜びを感じたんです。自分で出したアイデアを実現して、結果がでたときなんかは特に嬉しくて。自分で作ったサービスという感覚が一層強くなるんですよね。

ーその体験がきっかけで、城さんのデザイナーに対する考え方も変わったんですね

(城)そうですね。企画段階から関わると「この機能は実現可能なのか」「今のタイミングで必要なものか」といったように、今のフェーズにあったやり方かどうかまで視野に入ってくるんです。デザイナーとしては表面の美しさやユーザビリティを追求することも大事ですが、それ以上にサービスの成長を考える一員でありたいなと思うきっかけになりました。

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理想のユーザー体験像を“プロダクトに落とし込む”までが仕事

ーヤプリではプロダクト開発本部のUI/UXグループに所属して、YappliのCMSやアプリのUIの設計を担当されていますよね。ヤプリにおけるUI/UXデザイナーの役割はどのようなものだと考えていますか?

(城)自分の中では「Yappliにおける理想のユーザー体験像を作って、それをプロダクトに落とし込むこと」だと考えています。

CMSであれアプリであれ、クライアントやエンドユーザーにそれを使ってどのような体験をしてもらうのか。その理想像を設計していくのですが、この時に「どうすれば実現できるのか」も含めた全体のプロセスを考えることが求められていると思うんです。特にヤプリはスタートアップで、開発組織もまだまだ成長途上ですから。リソースや時間が限られる中で、思い描いたプロダクトにどこまで近づけるのかを日々話し合っています。

ー 「理想のユーザー体験像を作ってプロダクトに落とし込む」ためには、どんなことが必要なんでしょうか?

(城)クライアントにとってのハッピーとYappliにとってのハッピーを念頭に置いて、常にビジネスとユーザビリティのバランスを考えるようにしています。デザインのトレンドや各クライアントからの要望をそのままプロダクトに落とし込むだけでは、なかなか良いものはできません。

Yappliの場合はクライアントの業種や目的が多様なため、一部のクライアントのハッピーが、必ずしも他のクライアントのハッピーに繋がるわけではないですし。頂いた要望やクライアントのゴール、Yappliとして目指している理想などを上手く整理した上で、「どうすれば良いプロダクトにできるのか」を常に探りながら、試行錯誤しています。

複雑な要因を整理しながら、将来も見据えてデザインする

ー 確かにYappliが多様なクライアントに使われるプラットフォームであるからこそ、複数の要望を整理したり全体のバランスをとったりすることは不可欠ですよね。

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(城)そうなんですよ。たとえばアパレル向けに作ったUIや機能がそのまま他の業界で使えるかというと、そうではないはず。今後Yappliがさらに多くの業界で使われることを踏まえると、今の段階から拡張性や新たなユースケースを考えてデザインしていく必要があるんです。

ー なるほど。それはかなり難易度が高いですよね...。

(城)Yappliの場合はCMSのほかにiOSとAndroid双方のアプリが必要で、関係者の数も多いです。その上で会社としてプロダクトをどのように発展させていきたいのか、将来性も考えながらUIや各機能をデザインしていくとなると、難易度は高いと思います。

でもそれがYappliの開発に携わる醍醐味でもあるんです。考えなければいけないことは多いですが、それらに整理をつけながらデザインの方向性を示して、みんなで形にしていく。クライアントやユーザーに使ってもらって喜んでもらえた時は、やりがいを感じますね。

ー 実際にこれまでいくつもの案件に関わってきたと思いますが、印象に残っているものはありますか?

(城)昨年末(*)に「オートプッシュ機能」をリリースしたのですが、このプロジェクトは苦労したこともあって印象に残っていますね(笑)。企画段階から始まって仕様の設計、デザイン、ユーザビリティテストと一連のプロセスに携わったのですが、「意思決定の際に明確な決め手がない」ということに苦戦しました。(*)2018年5月時点

すでに存在する機能の改善案件であれば、課題を洗い出した上で解決策を提示するので進めやすいのですが、全く新しい機能となるとそうはいきません。お客様が求めているのか、本当に使っているのか判断がつかないものを、社内で議論しつつも最終的には「えいや」で出してみるしかないんですよね。迷いや頑張りなどいろいろと入り混じった案件だったので、特に印象に残っています。

ー 企画段階から「サービスの成長に携わるのが楽しい」という話もありましたが、城さんはヤプリでもかなり広範囲でプロダクトの成長に携わっていますよね。

良いプロダクトを、よりスピーディーに

ー 最初はフリーランスとしてジョインされていますが、そこから正社員になってコミットを増やした理由も、もっとプロダクト開発に関わりたかったからだとか

(城)はい!最初は他の会社の業務とも並行しながら週1日〜週2日ほど働いていました。そうなるとどうしてもプロダクトに関われる時間が限定されていたんですね。フリーランスは融通が効きやすく、いろいろな企業の案件に関われるという点では良かったのですが、ひとつのサービスにがっつり入りきれず、次第に物足りなさを感じるようにもなっていました。

特に私はユーザーからのフィードバックも踏まえて、プロダクトを改善していく部分におもしろみを感じていたので。機能をリリースして終わり、納品して終わりではなくて、「むしろそこからが始まりだ」という気持ちが強かったんです。

ー その思いが強くなった結果、正社員としてフルコミットすることにしたんですね。

(城)もっとサービス開発にどっぷり浸かりたいと思っていたタイミングで代表の庵原に声をかけていただきました。会社の方向性や庵原が考える職場環境の話も聞く中で、ここであれば仕事の楽しさと働きやすさを両立することができるのかなと思って、今の働き方に変えたんです。

ー 今後もっと力を入れていきたいこと、挑戦してみたいことはありますか?

(城)挑戦とは少し違うかもしれませんが、さらにクライアントやエンドユーザーとの距離を縮めて「良いプロダクトをリリースするまでの期間」をもっと短くしたいと思っています。

これまでリリースしてみたもののそこまで使われなかった機能や、リリース後に仕様を調整したところ売れるようになった機能がいくつかありました。もちろんプロダクトの改善は今後も力を入れていきますが、なるべくピンポイントでクライアントの心を掴めるように、もっと社内外の連携を深めていきたいです。少しでも良いプロダクトを作って、Yappliの成長に貢献できれば嬉しいですね。

ーたしかに良いプロダクトをよりスピーディーに提供できるようになれば、クライアントもヤプリもハッピーですよね。城さんのこれからのご活躍がますます楽しみになりました!

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