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藤田医科大学病院でのセカンドオピニオン(オンライン)

2022.11.18

今日は藤田医科大学病院のセカンドオピニオンの日

クリニクスというアプリを使って
オンラインで

アプリにクレジットカードと保険証の登録を済ませておき、患者側の事務手続きはそれで完了。(セカンドオピニオンは保険適用外)

病院まで行かなくていいのと、待ち時間がないのは本当にありがたい。
体力的にも、時間的にも、経済的にも。
県内とはいえ、片道1時間以上かかる。

ひとりで聞かないほうがいい、と友達からアドバイス貰っていたので
幼馴染二人に一緒に聞いてもらった。オンラインだから、友達にも時間の負担が少なく済んだ。(オンラインだから頼めた)

(子ども達は時間の調整不可だった)

親は二人とも亡くなったし、(母は生きていたとしても立会を頼める人じゃなかった)、きょうだいはいないし、夫もいないし、血縁もこういうことを頼むほど近しい人はいなくなってしまった。

病院から「身内の方でないと」、などと言われなくて助かった。

時間通り11時に始まった。

あらかじめCTやエコーの画像
行っている治療のデータを主治医から送ってくれてあり
それを見ながら話をする

ポイントは豊川市民病院でできない手術を藤田ならできる可能性があるかどうか。整容性との兼ね合い。

1.私が罹患している「浸潤性乳がん」の説明

・癌が乳管から飛び出して、周囲の組織を侵食している乳癌のこと。乳癌患者の8割くらいはこのタイプ。
・「しこり」と呼ばれるものは、増殖が激しくぎゅうぎゅうになったがん細胞が核となった死骸の塊のようなものであること。(その周囲に生きた癌細胞がいる)
・画像に映らないがん細胞が全身に散らばっている「かもしれない」こと。それに対して抗がん剤は有効であること。
・抗がん剤が効いてがん細胞が本当に死滅しているのか、画像上で消えたように見えるけれど実は生きているのかは手術しないとわからない。

2.部分摘出 / 手術なしの可能性について

・しこりの周囲に広がった小さな粒々の「石灰化」が乳房の2/3くらいの範囲に広がっているので、部分切除はリスクが非常に高い。また、しこりが乳房下部なので、変形が大きく出る箇所で、整容性から見ても残すメリットが少ない。一見しこりが小さくなって癌が消えたように見えるかもしれないけれど、乳管の中は抗がん剤が効きにくいので、薬物治療前に戻るだけというイメージ。
・手術しない選択肢もあるけれど、自己責任になる。全世界でデータが出ていない。医療として判断できるのは20年くらい先。


3.再建の方法とメリットデメリットについて

・乳頭は残せるか?
 無理やり残しても左右のバランスが変わって、位置が1cmくらいズレる。(美しくはない) 広がった病巣の範囲を考えるとリスクが大きい。膨らみを再建した後で、外科手術なら有色皮膚を移植/タトゥー、シールのように貼るタイプの乳頭乳輪もある。美しさを考えると、元の乳頭にこだわるよりもその方が美しくできる。

・自家組織での再建について
 背中の筋肉の移植は体への負担(左右差や日常生活への支障)はそんなにない。卓球やテニスを楽しめるくらい。胸と背中両方を切ることになるので、まず癌の切除をしてから半年後に移植というのも手。

・シリコンを入れる場合
 手術により身体への負担は少ない(一箇所で済む)。異物への自己免疫が働いてしまった場合、シリコンがお椀型に変形するリスクがある。シリコンは形が定型なので、左右のバランスは取りにくい。

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藤田医科大学のセカンドオピニオンは、整容性の可能性を確認するために受けたのですが、私のエコー、CTの画像を見る限り
藤田医科大学病院としても

 「 全摘を推奨する 」

という結論でした

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医師に1時間取ってもらえることってなかなかないので、本当に貴重な時間となりました。セカンドオピニオンの患者さんに対する説明の資料も用意してくれてありました。

また年間300件の手術をされている病院での患者さんのお気持ち、手術後のことなどは「80%の人はこうですよ」など肌感のある説明で、大きな安心材料になりました。

さて、自分自身。

知らない可能性を悔やんだりするであろうことは減ったのですが
一方で「ここまでダメか」という 宣告を受けたことでもありました。

ずっと仕事と子育てばかりに時間を費やしてきて
子ども達が巣立ちが近いと実感できるようになったタイミングで
片方全切除の宣告と
手術後女性ホルモンを出にくくするホルモン治療の開始の説明。

髪の毛が抜けることに対してはメンタルを「興味」に持っていけたんだけれど、全切除だけはどうしてもできず まだ受け入れ切れていません

女として終わる・・・という烙印を自分に押すみたいで・・・

美容整形の「脂肪注入豊胸術」というのなら傷も少なくて良さそうだなぁ、、と思って調べてみたけれど 私みたいな全摘には向かないらしい・・ 脂肪入れる皮を切っちゃうから(涙)

手術は年明けに組まれる予定だけれど
それまでに心の決着をつけられるか・・・

投薬の度にギロチン台が近づいているようで、本当に嫌だ・・・

次の投薬は 12/1
その次は 12/22
腹痛と皮膚障害の海を泳いだ後で 切る

また「静かに腹を括る」時が 人生にやってきてしまった

尼になるような気持ち

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淡々と日記を綴ります。2022.5月に胸にしこりが見つかり、乳がんの疑いが発生しました。その時にチカラになったのは、「私も経験者だよ」という身近な人の言葉と普段と変わらず淡々と接してくれる人の姿勢でした。怖いことより、日常やチャレンジしたいと思っていることをお話ししていきたいです。ずっと日記は書いてきましたが、ガンというトピックが入ってきたことでより鮮明に人生を描いて行けたらと思うようになったので、そこを書いて行けたらと思っています。

淡々と日記を綴ります。私の日記のトピックが、人生の楽しみやよりよく生きるヒントに繋がれば幸いです。 シングルマザー | 第二の人生 | 乳…

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