2023 ドラフト候補特集 - 独立リーグのすごい奴🥳 野手編

先日投手編を勝手に寄稿いたしましたが、今度は野手いくぞおおお!
野手はあまり多くはありませんがなにとぞご了承ください。
※投手編はこちら

また、昨今いろいろ書いたドラフト記事はこちら


10/26 ドラフト結果反映済み

独立リーグのすごいやつ (野手)

井上 絢登 (徳島インディゴソックス・外野・久留米工大卒 24歳)

🎊ベイスターズ6位🎊

独立野手で筆頭に上がる人といえば間違いなくこの人!
大卒1年目の昨シーズンは13本塁打と41打点を記録し、2冠を獲得した彼は、ドラフト候補として大きな期待を背負って登場しました。

惜しくも指名漏れとなりましたが、今シーズンもその期待に応え続けています。67試合に出場し、打率.312(2位)、本塁打14(1位)、打点39(1位)という圧倒的な成績を叩き出し、首位打者のタイトルを2厘差で逃すものの、本塁打では2位と7本差をつけるなど、驚異的なパフォーマンスを見せています。三冠王目前😳

特に印象的なのは、昨季の打率.246から大幅に確実性を上げたことです。この改善は、井上選手の熱意と努力が実を結んだものであり、彼の成長・伸び代を示唆しています!さらに、ソフトバンクとの交流戦でもホームランを放ったことから、NPBからの注目も高まっていることでしょう。

また、井上選手の記録したホームラン数についても興味深いです。シーズン記録の歴代最多は、カバライヨ選手が26歳で記録した18本。2位は社会人でも実績のあった中本翔太選手が2014年に25歳で記録した15本。そして3位は楽天にも所属した丈武選手が27歳で記録した13本が続きます。

これらの選手はNPBや社会人で活躍した実績を持っており、井上選手が23-24歳で2年連続でこの数の本塁打を記録したことは、彼の将来性を示す大きなアピールポイントと言えるでしょう。

指名順位は?
下位ではないかと考えています!
昨今独立も投手の実力がグッと上がった中で、この成績はもはや無視できない領域に来てると思います。

伊藤 琉偉 (新潟アルビレックス・遊撃手 東京農業大中退 21歳)

🎊ヤクルト6位🎊

昨今ドラフト関連の記事を賑わすことが多いこの人。
身長180センチ、体重77キロという体格の遊撃手として注目される新潟の若き逸材に焦点を当てます。

彼は今年の3月に東農大(当時東都2部)を中退し、しばらくのブランクを挟んだ後、5月に新潟に入団しました。

大学時代には1年春からベンチ入りし、2年秋にはスタメンに定着するなど、実力者としてその才能を証明してきました。打率は1割程度という数字でしたが、東都の厳しい環境で2年でスタメンをつかむほどの実力を持っていたことは間違いありません。※しかし、大学での学業にて留年してしまい、中退という選択となりました・・・。(詳しくないのですが、留年すると退学みたいなルールだったのでしょうか?いろんな if を考えたのですがルールで決まってるとしか考えられず。。推薦も厳しいなあと。。)

さて入団した新潟では、練習生として入り、のちに本契約。すぐさまBCリーグの月間MVPに輝くなど、一気にドラフト注目選手となりました。特に守備においては独立リーグの代表から絶賛され、その守備力には多くの期待が寄せられています。
入団が遅かったため、記録上は他の選手に比べて目立たないかもしれませんが、一球速報さんによると、打率は.336で本塁打4本、7盗塁(失敗は1)という数字を記録しており、東都リーグで見られた打撃の課題が薄れつつあることも示唆されています。
失策は41試合で6つという数字も気になりますが、守備自体は高い評価を受けているため、プロでの鍛錬により伸びる可能性が十分に秘められています。

まだ21歳、大学3年の年齢であり、これからの伸び代も十分にあります。挫折も経験し、獲得する球団は存在するとみられます。

指名順位は?
当落線上かとは思いますが、おそらく育成ではないかなと思います。
大学3年生の年齢で1-2年後にどこまで育つか考えての指名になると思います。直近で東都で指名された奈良間選手や河村選手らを考えると彼らは下級生時から東都でそこそこ成績を出していました。彼らでもギリギリ支配下だったことを考えると、今の段階では育成で育ち状況を見ながらの指名になると思われます。

町田 隼乙 (埼玉武蔵ヒートベアーズ・捕手 光明学園相模原卒 20歳)

20歳にしてヒートベアーズの正捕手
一球速報さまより、今期は捕手として全65試合に出場し、8本塁打、Ops.787 と抜群の成績。キャッチャーでこの打撃成績は素晴らしいの一言。プロフィールより、遠投は100 m 、50メートル走も 6.3 と身体能力も及第点以上。20歳でこの能力は "買い" ですね

今期捕手としてかなり経験が積めたのと、年齢的にもまだまだ若く、獲得が期待されます。ただし、独立の捕手は例年育成ということもあり、よほど突き抜けてないと指名がある場合でもおそらく育成になるかと思われます。

金子 功児(埼玉武蔵ヒートベアーズ・遊撃手 光明学園相模原卒 20歳)

🎊西武育成🎊

上記の町田選手と同じ、光明相模原高校。同級生かと見受けます
彼も65試合出場し、町田選手と同じく打率は.265
ただしフォアボールが少ないため出塁率は町田選手のほうが良し。

それよりもプロフィール欄に注目(BCは欄が充実しています)
50メートル 6.1 に遠投 110 m と身体能力の高さがうかがえます。
守備の評価などはあまり見つかりませんでしたが、若くいきのいいショートとして育成枠で獲得を目指すチームはあると思われます。

大泉 周也 (福島レッドホープス・外野 山形中央・日鉄鹿島 24歳 )

🎊バンク育成🎊

BCリーグで抜群の成績を収めた外野手。
一球速報さまより、今期は 打率 .349 の OPS 1.112、本塁打16本と無双状態でした😲 BB/Kは 0.75 とこちらも及第点。
盗塁は1つもありませんが、それでも50メートルは6秒フラットとあります。身体能力的には十分高いと見受けます。

経歴は、山形中央高卒でのちに住金鹿島に3年、独立で3年目になるそうです。住金時代は多くの出場機会には恵まれなかったようです。おそらくそれを求めて独立へといったところかと思います。

BCに舞台を移してからは 2021 年は本塁打1本、昨季は故障かほとんど出ていませんでしたが今年になって急に上記のような成績を上げられたようです。
この成績があまりに抜群のため、24歳とやや高齢ですが、獲得をするチームはあるかもしれません。
※ただ、左打の強打の外野手というカテゴリーはどうしてもアマチュア界隈でだぶつきやすいタイプなので、この点は懸念されます。

日渡 騰輝 (茨城アストロプラネッツ・捕手 霞ヶ浦卒 19歳)

🎊中日育成🎊

なんと高卒1年目で独立の正捕手を獲得しました。その理由により、界隈にて注目されている捕手です。
今期はほとんどすべてである 63 試合に出場しました。スタッツはやや物足りなく、本塁打は2本、OPSも5割台とやや控えめ。

また、身体能力もプロフィール上で、50 メートル走が 6.8, 遠投90メートルとこちらもやや物足りない。それでも、2022年の霞ヶ浦で4番捕手として活躍し、育成でSBに入った赤羽投手、今年上位指名が目される木村投手の球を受けてきた経験はプライスレス。1年目からほぼフルで出られるのには何等か秘めるものがあるのではないかとみています。

奥村 光一 (群馬ダイヤモンドペガサス・外野手 東海大卒 24歳)

🎊西武育成🎊

身体能力抜群の外野手。50mは 5.9、遠投は120メートルだそうです。
成績は63試合に登場し、打率はちょうど3割、本塁打6、盗塁33と身体能力を示します。失敗は6なので、赤星式(成功 - 失敗x2) でいえば21になります。身体能力だけでなく、盗塁能力も高いことが示唆されます。

ネックは年齢と大学リーグでの実績の少なさ。(後者はプロがチェックしていないかもですが。。)
東海大時代はあまり実績がなく、それでも野球継続を求めて群馬で花開いた遅咲きの外野手。24歳の年齢は独立からの指名ではどうしてもビハインドにはなりますが、それでも十分すぎる成績と身体能力に獲得するチームもあるのではないかと考えています。

番外編:井野口 祐介 様(群馬ダイヤモンドペガサス・外野手  38歳)

泣く子も黙る、ぐうレジェ独立外野手。
成績を見ればもう一目瞭然 (Wiki)
通算の安打は1003、ホームランは152、通算打率は.311, 通算OPS.943
キャリアハイはイチローもびっくりの .387

今年39歳の年代(早生まれ)で、通算の本塁打のうち、110本は 30 歳を超えてから放ったもの。さすがに昨今は打率を落としてきているものの、長打力はまだ健在。NPBで見たい(見たかった)逸材!

総括

やってみた感想

  • 全体としての選定基準
      独立についてはまだまだ勉強中のため抑えている範囲も見れている情報も限定的ですが、そんな中で光った選手を集めてみました。
    具体的には、主に(学生時代も含め)成績や身体能力などを中心にチェックして選んでみました。実際にはプレーや日常の姿勢なども加味して採用が決まるとは思うのですが、さすがにそこまではわからないので、、わかる範囲で頑張って絞ってみました。

  • 年齢をやや重視
      独立には、特に野手では極端に飛び抜けた選手は多くないため、年齢も大きなファクターの一つ。高卒1-2年目はいわゆるゲタを履かせていますし、大学卒で独立におられる選手はややシビアにみています。無論「今の時点」での技術面では24−5歳の選手の方が優れているのは当然ですが、彼らが1軍で試合に出られるかと考えると、今すぐ活躍できる選手は限られています。プロ側から見たら変な癖がついてない、かつこれから秘めた伸び代を見せてくれるかもしれない若手の方が取りやすいと考えています。
    ※ただし、中には能力的には他の選手より劣っても、2軍戦で若手を引っ張れる、風を変えられるといった期待で獲得される選手も聞くため、そういう選手は年齢や成績に関係なく獲得されると思います。

  • ポジションも大事
    やはり内野であることは重要。守備を備えた内野手はプロでも重宝します。外野の場合は打力がどうしても必要になります。極端にホームランを打つとか、盗塁しまくっているとかの特徴が必要になります。そのためやや厳しめにチェックしています。


内容は以上になります~。

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。

🎊その他選手🎊
上記以外に、12名もの独立の選手が指名されました。




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