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日記 vol.2 社会人のアルバイト(2022)

最近バイトを始めた。平日は正社員として働いているけど、金銭的な理由でアルバイトでお金を増やすことにした。

わたしは働くのが好きな人間だ。なんかこう書くと意識高い人間に思われるかもしれないのだけど、そういうわけではない。大学に入ってバイトを始めた時からこの気持ちは変わっていない。

あの時、自分の労働がお金になるのを体験して最高すぎる!と、感動した。学生時代にどれだけ勉強を頑張っても運動を頑張っても友人関係を頑張っても嫌なことをどれだけ我慢しても、一銭にもならなかった。そして映画や音楽や洋服を好んでた私にとってお金ってすごくすごく重要だった。お金と情報だけが、私を違う世界へ連れて行ってくれた。これは資本主義社会に染まりきったことを思い知らされる考え方で良くないんだろうなって思う。でも、ありがたいことに今、仕事をすることが辛くないのはこの思考のおかげだ。

プライドがないので、最初はなんでも良いやと思った。時給をとるか、内容をとるか。時間は早く過ぎ去ったほうがいいので、暇な仕事や一人で黙々とする単純作業はやめた。どうせなら学生時代にやりたかったけどやらなかったものがいい。ここ数年は10代20代でやれなかったことを、大人になって精神面で経験を積んだからできることをぽちぽちと初めている。今回もその影響で、イベントスタッフのバイトをすることにした。イベントスタッフは単発バイトと呼ばれるシフト制ではなく、好きな時に入りたいと申し出ることで働ける。シフトだと本業が忙しくなっても他人に迷惑かけたくない気持ちが前に出てしまい、無理してシフト入れてストレスに…という未来が見えたので、単発は私に合ってると思った。

実際に働いてみて、こんなもんなのか、と思った。与えられる仕事は一つだけだし、言われたことをやるだけでいい。簡単すぎるし、つい他にも出来ることはないのか?と思ってしまうが、管理者を見ているとそういう動きは求められていないことが分かったからやめた。毎回参加する顔ぶれは変わり、会話もそんなに発生しない。私の年齢も学歴も前職もなにも知らない人たちがいるその場は自分が宇宙人みたいで気楽だ。

あとは平均年齢が若い。高校生か大学生しかいない。友達同士で参加している子も多くて、グループを成して盛り上がっている。自分の本業は高年齢化が進んでいて、若者の接する機会が少ないのでその辺りも新鮮で面白い。思っていたよりみんなスマホを触ることなく、友達やその場で仲良くなった子たちと会話していた。わたしは最近の流行に聞き耳を立ててぼーっとスマホをみていたら休憩なんて一瞬で終わる。

とまぁこんな感じでバイトは楽しんでやっている。確かに体力的にきつい部分もあり、年齢と共に疲労が蓄積する日数が長くなっているように感じる。しかしその辺もシフトじゃないから好きに調整できる。一人でコントロールできることの気楽さは何にも敵わない。もちろん自分の能力を伸ばすようなバイトに入るべきなのかもしれないなと思ったりもするが、あくまでパッと入れるバイト、以上の位置付けにしたくないというのかなんとなく自分の中にあるのかもしれない。しばらくバイト生活はつづきそうだ。

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