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感想文、Holidate

クリスマス。多くのアメリカ人はクリスマスが大好きだ。毎年クリスマス映画は何本も作られる。正直、1ヶ月半くらいしかクリスマス気分に浸れないのに、どんだけ新作を世に出すんだよ。圧倒的に時間足りないよ。
ということでこんな季節外れのタイミングで2年前のクリスマス映画を観た。だって主演がエマ・ロバーツだから。

この冒頭の文章でお分かりかと思いますが、わたしは主演のエマ・ロバーツが好きです。演技やルックスもアイコニックだと感じるけど、とにかくエマ・ロバーツという存在が好きで、ハリウッドのキムタクポジにいる女優だと勝手ながら思っている。つまり彼女が出てる作品は、マジで最初から最後までエマ・ロバーツ色に染まる。画面の中のショッピングモールの一番奥で仁王立ちしているだけでも、エマだってわかる。今回も例に漏れず、終始エマ色を振りまいていた。
この作品で彼女は非モテの20代女子を演じている。あまりに整った顔面とスタイルのせいでどれだけセリフで「ダサい格好」と言われても何の説得力もなかった。何着てても「これはY2Kのティーンスタイルですか?さすが〜」ってなるくらい可愛い。映画としては失敗かもしれない。でも観てるこっちはそんなこと全然気にしない!だって彼女を観たくて観てるのだから。

エマ・ロバーツに世界観を奪われたところで、ストーリーは結構シビアである。彼氏いないことを親や親戚からぐちぐち言われる様子はかなりリアルで心が痛む。ステレオタイプ親は世界共通なんだ…という共感と悲しみが生まれた。彼氏候補を紹介してくれるのも嬉しくない。押し付けの親切はエゴです。頼むからほっといてやってくれ。
非モテって、その人にマイナス要素があるというわけではないと思っている。単純に異性にモテるという部分が弱く、恋愛のフィールドで力を発揮してないだけ。それなのに相手がいないだけで他人に何か言われる筋合いあるんだろうか。ある訳ない。

意外だったのは、Holidate=イベントごとだけデートする彼氏じゃない男、ジャクソンとの関係性だ。悪友って感じで気取らないふたりの会話は痛快で好感度が高い。これは彼女抜きにしてもよい作品なのでは??と終盤まで思っていたのだけど、彼の恋心誕生の経緯がちょっと予想と違って、そんな〜となった。ネタバレになるので言えませんが、結局エマを起用する意味はあったという形で己を納得させた。ストーリーにまで食い込んでくるエマの魅力は凄まじい。

そんなこんなでとても楽しく観れてパワーをもらえた。季節なんて関係ねえ。エマがいれば年中クリスマス。
こういう非モテでも恋が実る作品って日本だと一部から嫌われやすい傾向にあるような偏見を持ってますが、嫌味すらない本当に終始可愛くてギャルで勝てね〜!ってなりました。
日本で言うならばヤンキー服のエマを描いて満足。

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