time capsule #Episode1| 川添孝信さん(WALL SHARE 株式会社 CEO)
壁画のことを指す「ミューラル」をご存知でしょうか、日本ではあまりみかけないストリートアートのカルチャー、日本にもその文化を広げようとされてる川添孝信さんに出会ったのは2019年です。起業家と聞くとビジネスの香りが漂ってきそうですが、彼と向き合うとストリート出身の雰囲気、まず人としてどうあるか?というような良質な問いを投げかけてくれます。「ストリート感」を説明するのは少々野暮な気がもしておりまして、映像でそのムードをお伝えできたら嬉しいです。アートが求められてくる時世の流れの中、ミューラルのアーティストの方々と信頼関係を大切にされてるからこその唯一無二な起業家として活躍されてゆくはずです。そうなったとしても、彼がひとりの人間であり、父であること、そのベースなくしてWALL SHAREの世界観は語れないなと感じた時間でした。ストリートアート×ビジネスというカルチャー系スタートアップ起業家のありのままの姿とは?僕らが未来に残したい川添孝信さんの2021年のある瞬間を記録しました。
川添孝信さんとは?
WALL SHARE株式会社 代表、大阪出身、現在31歳のストリートアート×ビジネスの未来を担う起業家のひとりです。経歴は、フォルクスワーゲンの新車営業にて全国セールス販売賞を3度受賞するなど、営業は楽しかったという明るい人です。車を売っていたのではなく、人との信頼関係をつくることが楽しかったのだそうだ。その後、IT企業クラウドワークスに社に転職し、2020年4月にWALL SHAREを設立、自分の情熱を注げること=ストリートアートを事業として展開されている関西弁のストリートなお兄さん。
WALL SHARE株式会社とは?
WALL SHARE株式会社は、不動産の使っていない壁を空き壁という媒体として活用し、企業やプロダクト・サービスの伝えたいメッセージや想いをアーティストが作品として壁に描く「プロモーションアート」を行うスタートアップ企業です。印象的なのは、アーティストファーストと言い切る点と、事実そのスタンスを貫いている点です、パワーバランスが広告に寄りがちなビジネスモデルにおいて、その確固たる意志はアーティストたちへの敬意をひしひしと感じます。その姿勢があるからこそ、アーティストと信頼でつながり、唯一無二の存在なのだなと納得、そんな川添さんのDNAがつまったのがWALL SHARE株式会社です、きっと10年後には街中にWALL SHAREが媒介となったミューラルが溢れてる世界になると思います。
僕らからみた、川添孝信さんという人
最初DMをもらって、大阪から東京来られるタイミングで会ったのが最初でした、たしか2019年頃。海外にあるミューラルの話で盛り上がり、川添さんはミューラルが心から好きなんだとわかった瞬間でした。同時にその気持ちを事業として全開にするには、ある悩みを抱えてらっしゃいました。
そこから数ヶ月かが経ち、別人になっていて驚きました。ご自身が抱えていた悩みを解消し、ミューラル好きからミューラルカルチャーを担う当事者に変容していました。広告×ミューラルアートの実績が積み上がりはじめ、アーティスト達が活躍しはじめていたのです。
WALL SHAREはアーティストファーストのスタンスではあるものの、ここまでアーティストに信頼されているのなぜか?これはWALL SHAREにとって重要なことです、ビジネスモデルがいかに優れているか、いかに儲かるかのようなビジネスの話ではなく、川添さんがアーティストやカルチャーへの愛とリスペクトの精神を持ち続けていたこと、言葉に嘘が混じっていないこと、飾らないこと、そういった「人」としての積み重ねの歴史が、信頼という事業にも大きな影響をもたらしてるのだろうと感じています。
僕らは彼経由でミューラルを知って幸運でした、もし違う観点でミューラルを知ったら、落書きの延長に思ったかもしれないし、アート文脈で投資の話になったり、小難しい解釈をしていたかもしれないけど、彼のフィルターを通すことで自分の日常と関係あるものだと思えたことは、とても感謝しています。例えば、ミューラルが街中にあることで誰かを少し救ったり、ささやかな幸せのきっかけなってるかもしれないのです、少なくとも僕らがそう感じていて、きっと愛息子さんも同じことを思ってるはずです。
だからこそ、ミューラルの必要性を問われたら「シンプルにミューラルが街中にあったほうが楽しくないですか?」それくらいの純粋さをベースに、事業としても広がる物語になることを願うと同時に、そのプロセスをこれからも追っていきたいと思います。
●出演:川添孝信さん
Twitter https://twitter.com/tk_wallshare
WALL SHARE 株式会社 https://www.wallshare-inc.com/
●Concept|タカナシ ダイスケ
●Photo & writing|ビタミン
●Movie| タカマツ ヒロミ
●Design | ハシモト ハルカ
●Support | 相原ゆうき / 吉岡沙織
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time capsule とは?
タイムカプセルは、僕らが尊敬する人たちを、他己紹介するドキュメンタリーアルバムです。
100年後の人が観るかもしれないし、異国の人が観るかもしれないし、もしかしたら、3年後の本人が観るかもしれない。いつの時代の、どこの誰が観るかはわからないけども僕らが愛し尊敬していた事実と、その眼差しのフィルターを通じて彼/彼女たちが、ひとりの「人」として誰かと出会える場としてこのタイムカプセルを育んでいます。
Produce by ビタミン
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