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生命とは、負のエントロピーを食らうもの

エントロピーっていうものがありまして

なんかトロピカーナみたいだな〜

と思ったそこのあなた、

たぶん間違っています、

が、


僕も自信満々には解説できない

そんな難しい概念が

エントロピーです。


勇敢なヘラジカさんが

僕の記事などを参考に

情報エントロピーのわっかりやすい

記事を書いてくださいました。



僕ができるのは

みなさんを、
さらにふかい
エントロピーの沼に
お連れすることでしょう。



100年前のオーストリアに
シュレディンガーという
物理学者さんがおりました。


このひとは
量子力学という


めちゃくちゃミクロな世界で
何が起こるのかを
解き明かした人です。



この人は偉大すぎて
ノーベル賞はもちろん
ノーベル賞に収まりきらないほど
いろいろな功績を残しているのですが、



一冊、
「生命とは何か」
という本を出しています。


そして、この本にて

負のエントロピー(ネゲントロピー)

という概念を提案し、
生物は負のエントロピーを食らうもの

語っています。


エントロピーの理解もあやふやな私が
めちゃくちゃざっくり説明しますとね。


エントロピーというのは、
散らばり度合いのことを表す指標です。


エントロピーが高ければ、散らかっていて
低ければ整然としているわけですね。


そして、
お米を想像してみてください。


お米にはギュッとエネルギーが詰まっている
そんな気がしませんか。


つまり、まわりよりお米には
エネルギーがギュッと詰まっている、


これはエネルギーが散らかっていない、
要は、エントロピーが低い状態なのです。


私たちはこのエントロピーの低いもの(ネゲントロピー)を食べて
それを体温に変えて
地球の気温をすこーし上げているわけですね。


ここで一つ疑問がわきます。

エントロピー増大則という
必ず成り立つ法則があります。


それはエントロピーは
低い状態から高い状態へ
常に移っていくということ。


アイスが溶けてしまうように、
熱湯が冷めてしまうように、


ぎゅっとまとまっていた熱や冷気は、
気温に混ざって、散らばって
エントロピーは上がってしまうのです。


でも、まって。
そしたら、なんで地球は冷めないんでしょう。

宇宙は-270度あります。
なのに地球は20度とか平気であります。


本当なら一瞬で宇宙の温度に
地球は下がってしまうはずです。

それがエントロピー増大則なのです。


じゃあなんで、
地球は冷めないんだー!



答えをいってしまうと、
太陽からくる熱と
地球から宇宙に逃げる熱が
釣り合っているからなのです。


宇宙全体でみれば
エントロピーは増大しています。

つまり、温度はだんだん
同じになっている。


太陽の熱エネルギーも
いつか数十億年後には
宇宙に吸収されて
尽きてしまいます。


だけれども
一つ一つに注目すると
一見エントロピーが低いままで
保たれているものもある。


地球に注目すると、
宇宙に比べれば290度以上も暑い気温で
ずっと維持されている。


お米だってそうです。
エネルギーがめちゃくちゃ
高い状態で維持されている。


そして、化石燃料もそう。

これをジャカジャカ使うと、
わかりますね、
エントロピーが上がってしまうのです。


でも、地球と違うのは
地球は1秒冷えたら、1秒で温まります。


化石燃料は
1秒燃やしたら、
復活させるのに1万年かかりますね。


筆が止まらなくなってしまいましたが、
私達はお米も化石燃料も含めて
ネゲントロピーを使って生活しています。

でも、そのネゲントロピーは
実は熱力学から見れば
エントロピーが低いままであるという
宇宙の奇跡的な状態なのです。

そう考えると、
もっと大切に使わなきゃ、
と思えてきませんか?


あらためて、ヘラジカさんありがとうございます。
エントロピーのふたりアゴラですね〜。


もっとエントロピーを語りたい方、お詳しい方、
ぜひ続きを書いてくださいね〜!



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