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あなたはひのきタイプ?それとも、くぬぎタイプ?

「河合隼雄の幸福論」
という本を読んでいます。

この本は心理学者でいらっしゃった
河合先生が出したエセーでして、
現代人のセカセカした心を落ち着けるには
うってつけの本です。


その本の中で莊子の「無用の用」という話が
紹介されていました。

「無用の用」はこんな話。

『櫟社(くぬぎやしろ)というやしろの神木になっている櫟(くぬぎ)の大木に、匠石は目もくれない。その弟子がたずねると、「舟を造れば沈むし、棺桶をつくれば腐るし、道具をつくればこわれてしまう。・・・全くとりえのない木だ。使いみちがないからあのように長寿が保てたのだよ」と匠石は答えた。その夜、夢の中に櫟社の大木が現れて告げた。「すべて柤(こぼけ)、梨、橘、柚、さては瓜の類にいたるまで、その実が熟するともぎとられて辱めを受ける、しまいには大枝を折られ小枝はひきちぎられる始末だ。なまじっか役に立つために命を苦しめるものなのだ」』 - 荘子
http://mohsho.image.coocan.jp/sohji-muyohnoyoh.html



この木は役に立たない

そういって放っておかれたくぬぎ木が
最終的に大きな神木となった話です。



世の中には
ひのきタイプくぬぎタイプ
の2種類があると思います。


人材でいうなら、

ひのきタイプはスキルフルなの即戦力人材
くぬぎタイプはぱっとさえないサポート役

企業でいうなら

ひのきタイプは大注目のスタートアップ
くぬぎタイプは商店街のいち商店



みんな、すぐにひのき目指すでしょ?

でもね、世の中意外と
くぬぎタイプが成功しているんですよ。

例えば、ユニクロの柳井さん。
柳井さんは家業の紳士服店を継いで
12年間、山口の一つの店舗をじ〜っと経営していました。
そして35歳のとき、ユニクロ1号店を開きました。

そして、DMMの創業者、亀山さん。
19歳から5年間アクセサリーの露天商、
その後15年間、石川でレンタルビデオ屋さんをじ〜っと経営して、
インターネットのDMMを立ち上げたのは37歳。

彼らにはじっくりとした
下積みがあったわけです。



以前、僕は亀山さんの記事をご紹介しました。

あらためて、彼の言葉を引用すると

なにも難しくないよ。騙さないで、約束守って、助けてやればいい。
そうやって自分を信用してくれる友だちをいっぱいつくって、そいつらに「一緒にやろうぜ」って言えば、自分はバカでもなんだってできるから。
「25歳で資産運用? 眠たいこと言うなよ」DMM亀山会長から若者へのお金のアドバイスより


亀山さんが言っていることって、
全然ぱっとしなくないですか?


騙さないで、約束守って、助けてやればいい。

いやそれくぬぎタイプがいいそうなことじゃん〜!


そんなことを思った金曜日でした〜。

↓亀山さんのインタビュー紹介記事はこちら



↓「河合隼雄の幸福論」はこちら


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