介護とマズローの欲求

マズローは欲求を大きく2つに分けている。欠乏欲求(生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認と自尊心の欲求)と存在欲求だ。「自己実現」=「自分らしくありたい、自分がやりたいことがやれている状態」では十分でない。もしそうだとするならば、人間は絶えず欲に駆られ、欲を追い求めるだけの動物になってしまうだろう。自己実現とは、「自分ができる最大限のことをすることで、自分が自分たること実感できる状態」だと考える。

ケアプランや介護・看護計画において、まず生理的欲求や安全の欲求が保障されるのが前提だろう。所属や承認の欲求への支援は大いに利用者(患者)にエンパワメントを与えるだろう。「生きる」≒「一人ひとりの人間存在そのもの」を感じられる。そんな支援者でありたい。

自己実現を目指す人たちがよい組織を作るように、よい組織が自己実現を目指す人を生みに出す。

介護の介は助けるという意味。看護の看は見るという意味。看護や介護の護は大切にするという意味。助けたり、見守ることで「何を」大切にしたいのかが見えてくるような気がします。

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