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スーパーお爺ちゃんと使役された犬

はじめまして、本日はジョニーと申します。
(今日の心は完全にジョニーなのです)

昔、家のベランダでチョロQ先生にジョニーと名付け爆走中、野良猫に拉致られたのもいい思い出です。
黒いからGと間違えたのだろうか?

…バキッ!

変な音が聞こえたが、全てをトイレに流し弟のミニカーを頂戴することにした。
しかし、2年差と言えど弟の圧倒的な力の前に手も足も出ず5秒でリザイン。
時はピカピカの小学1年生、我が親友ジョニーの命を猫に奪われ、男と雄のプライドを掛けた死闘を繰り広げるが敗北(脳内)、弟には心をへし折られる…
そんなどこにでも居る物理的に弱い一般人です。

…と言うわけで、その他大勢さんから聞いた面白いかもしれない話を基準に適当にアレンジしつつ今後、少しずつ書いていきます。面白いかどうか分かりませんが、生温かい目で読んで頂けると嬉しく思います。


『スーパーお爺ちゃんと使役される犬』

とある森の中、数名が走っている。
もちろん道などない、完全なるオフロード。
その集団はそう、スーパーお爺ちゃんズだ。
このお爺ちゃん達は、とある県にて散弾銃の封印を解くことができる。
全員が強面であり銃の扱いは超一流。プロである…、プロである。
(大事なことだから二度言いました)
国からの申請を受け、人に仇なす野生動物を相手に今日も激しい戦闘を繰り広げていた。
そして、このお爺ちゃんたちは猟犬を従えている。
猟犬はポインタというらしく、獲物を見つけ次第そこでサッと踏ん張り、身低くし固定する。そして主が対象を銃撃、または合図で獲物に飛び掛かる。
猟犬とは、とても"誇り高い"のである。

森を進むこと1時間、遂にエンカウントする。数匹の猪が現れた。
それぞれトランシーバーで意思疎通を図る
「イノシシを七匹確認」
「了解!ヤツらが下界に降りる前に全て滅却する!」
「滅却したらマズイ、あれは今日の昼メシなんだからな」
「よし!ポチ、お前の出番だ!行けー!!」
ピッ(一時停止)

〜部屋〜
「ちょっと待って下さい」

「なんだ?今、良い所なんだが…」
「ポチですか?猟犬の名前??」
「ワシの猟犬、名はポチだが変か?」
「いえ…」

猟犬の名前とは…
咄嗟に出るもの、そして呼び易くするため2・3文字で構成することを推奨としている。らしい。
「ジョニーとかでも良いんですね」
「仲間にジョニーが居たらどうするんだ!?ジョニーGo!とか言ったら人間のジョニーが特効しちゃうぞ」
「のしいかになりますね」

結果、"ポチ"
確かに咄嗟に出るし、とても呼び易いのだ。呼びやす過ぎるほどに。
(…しかしこれでは即返り討ちである)

「それに犬は全部ポチなんだぞ?」
(この人は一体何を言ってるのだろう)

〜回想・森の中〜
ピッ(再生)
「「行けー!撃てー!!」」
イノシシが2体撃破される。
お爺ちゃん達はパーティーなので全員に37,564の経験値が入り、その内一人がレベル69に上がる。(本日69歳なのである)
「よっしゃ!!」
「おい!残りのイノシシの野郎向こうに逃げたぞ!」
「待ってくれ!あの母親は子供を護ったんだ!」
「お前はハンター辞めちまえ!」
戦場は混乱に包まれていた…
ー再生中ー

〜部屋〜
「狩猟の免許はな、もってれば野生動物を撃ったあと、証拠を国に提示することで賞金が貰える。福沢諭吉が沢山森を走っているようなもんだ!仕事なんかやってられるかー」
「森には熊がいて、猿や鹿、蜂や蛇がうようよしているようなところに何日も潜っていられないよな…」
「やろうとは思わないね」
「でも、3日間森の中でイノシシを追い続けて心が廃人と化した人もいるって」
「アレは乱視が入っとったらからな。
『ねぇ、どっちを撃ったら良い?獲物が2匹に見える!』(プロ)
って言っていた時はクラッときたもんだ」

〜回想・森の中〜
激しい戦闘の最中
「ポチーーー!!」
ポチは亡くなった
ピッ(一時停止)

〜部屋〜
「いや!ポチ、何があったんですか!?」
「突然の急展開」
「世界はいつの時でも突然なのさ」
「しまった!一時停止を押し忘れた!」
(こっちで話をしている間に先生の回想が止まることなく稼働していた)
「先生、話しを巻き戻してよ」
「お前等な、頭の中を巻き戻したってポチが生き返る訳じゃないんだぞ?」
「思いっきり正論ですね。続けて下さい」

「よっしゃ、ポチはなアイツが間違って撃ってしまったんだよ…」
「あっ、回想に行かないんですね。で、えっと先程の乱視の方ですか?」
「いやいやいや、違う人だよ。臆病でのォーちょっとした物音でビックリして発砲してしまう人なんだよ」
(そんな人、拳銃持っちゃダメだろ…)

〜回想・森の中〜
ピッ(再生)
「ポチよ、すまんな…」
「まあ、ポチが奮闘したお陰でイノシシは無事七匹狩れたんだから良しとしよう」
(訂正入ります。ポチは勘違いで"この人"に撃たれました。
更に残り五匹のイノシシは無事、逃走に成功しました)
「先輩あんたボケたか!?」

…。

ポチを埋葬して森から出たとき、夕日は完全に沈んでいた。
本日の成果、イノシシ2匹を銃殺。ポチが戦死した。

~柊~

「字が違いますよ、糸偏です」
「ご指摘ありがとうございます」

〜部屋〜
「とまあ、こんな感じだったよ」
「中々にレベルの高い誕生日だったんですね」
「いつもはもっと狩れるんだがなあ、実際にワシの最大の成果は…」

ガタッ

「おっ来たなー」
「「「???」」」

そこには新たな猟犬が鎮座していた。
かなりの固有堆積時間を持ち、素人目にも高い熟練度を感じる。
タダモノではない!
「紹介しよう、ポチだ!」

ポチが転生しました。

「ポチは死んだのでは?」
「おう、だから新しいの買った」
「…何故名前がポチなんですか?」
「おっ?ポチはこれで4匹目だ」

四代目ポチであらせられた。

「犬は全部ポチで猫は皆んなタマだ!」

このスーパーお爺ちゃんは今日も安定しています。


かなりどうでもいい内容ですが、
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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