マンジロク
マンジロク
茨城県西茨城郡七会村で地震が起きたときは「マンジロク、マンジロク」と言うと地震は治まる。
地面の中にいるナマズを抑え、地震が起きないようにしているものをマンジロクという。
地震とはマンジロクが居眠りをすると鯰が暴れ出しておきるものなので、目を覚ますために名前を呼びかけるのである。
もともとマンジロクは八瓶山に近い村に住んでいる大男だった。
マンジロクは仕事もしなかったたので、腹が減っては、近くの池に行き魚をとっていた。
ある日、魚が全く取れず池の中にもぐってみると大きなナマズが魚を食べてしまっていた。怒ったマンジロクはナマズに襲いかかったが簡単に弾き飛ばされてしまう。
そこで岩を背負って池に飛び込んだ。争いは続き、そのたびに大きな地震が起きた。その中でマンジロクが頭に乗るとそこは弱点らしくたちまち静かになった。
今でもマンジロクと鯰の戦いはどこかで続いていると思われている。 疲れはてたマンジロクが眠ってしまい頭からずれると地震が起きるので、これを起こすためにその名を呼ぶのである。
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