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ミイラの怪
ミイラの怪横 横手郷土史
貝の蔓の神といわれる祠があった。この天井裏には、由来などは知られていないが、狐と蛇が争ったまま、ミイラとなったものがあった。
ある年の事、祠を建て替える際に、大工のひとりが子供を驚かそうとそのミイラを投げおろした。
ミイラは壊れてしまった。大工はこれを集めて何食わぬ顔で戻しておいた。
その後、大工は目を傷め、不思議と治ることなく、ついには両目を潰した。
大工自らこれは祟りだと語ったという。
このような神であるが、ある時寒くて困っているものがあった時、自らの祠を燃やし暖をとれと告げたという。
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