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おさん狐

おさん狐 阿賀野川のむかし話

 阿賀野川の焼山におさんという女狐が住んでいた。
 阿賀野川の川原には、魚をとる網引き場が数か所あった。
 おさん狐は魚がたべたくなると綱引き場にきて、漁師の蓑のさきの雨のしずくを、ほたるの光のように光らせた。
 すると漁師は、 「ほら、ほしいだけ持っていけ」といって魚を投げてやったという。

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