エッセイ「自分史」

僕は、社会とつながっているのだろうか。高校生のときに、スクールカーストで三軍になるというつらい経験をした。バスケ部の人から日常的に強い言葉を浴びせられたり、担任の先生から将来を心配されたりした。社会不適合者という言葉は自分のためにあるものだと感じていた。高校生時代は、成績も低く、何にも期待できなかった。未来に対して、絶望しかなかった。
 大学生に無事になれた。大学ではクラスがなく、スクールカーストという概念から開放された。
 高校の間は、スクールカーストという縛りにどう対応すれば良いのかわからなかった。
一人をのぞけば、クラスメイトに嫌な人はいなかった。でも、居心地が悪いという矛盾に悩んでいた。
 学校の中で序列がつけられる現象には違和感しかない。学校教育で変わって欲しい部分である。陰キャや三軍に位置づけられても生きやすい世界になって欲しい。

うつになって、学びたいことは人間社会の闇だということがわかった。担任の先生に、保健室の利用のしすぎで、何度も注意された。
自分に対する自己肯定感はゼロだった。授業に出れず、成績が落ちていく。自分の気持ちを抑え込むことが多かったのが、高校生活だった。自分の感情が日に日に麻痺していくのがわかった。
キャラや友達が作れない。コミュ力を磨くチャンスがない。周りの目を気にしてしまう。
何にも期待せず、何にも興味が持たなかった。
友達を作れたなら、頭もよくなったと思う。一人ぼっちでいると成績は低下すると思う。人と話さなくなり、頭の回転が悪くなる。そんな気がする。
アウトプットする相手もいないということだ。
大学生活のよいところは、学外ともつながりを持てるということだ。休みの期間が長い。アルバイト先やボランティアに参加して、外部とつながりを持つことができる。自分も大学生になって、つらい過去を払拭したいと思って、いろいろ行動してみた。一人暮らしをやってみたり、アルバイトしてみたりした。失敗しそうになったが、思ったよりもなんとかなった。

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