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始まりは、終わりの始まり

 「別離」、そんなタイトルの洋画が、随分、昔にありました。

 イングリッド・バーグマン主演の1939年の映画で、当時、アカデミー賞にノミネートされた程の名作だったそうです。内容は、タイトルから推して知るべしでしょう。別(べつ)は、けじめ、別れ、離れ去る等の意味となります。また、離(り)は、別れ別れになる、離ればなれになる、分かれる等の意味です。いずれの文字も、“別れ”を意味します。二度と出会うことのない別れが、別離。哀しい言葉です。

 男女の別れの物語り。青春時代だけでなく、熟年時代になっても、男女の別れには、それなりの物語りがありそうです。 

 人生は、出会いと別れのくり返し。別れがあれば、出会いもある。出会いがあれば、別れもある。

 身内、友人、いろいろな人との出会いと別離は、いずれかの時に必ず訪れる。その時には、如何に冷静に自分の感情をコントロールできるかなんて、考えなくともいい。

 始まりは、終わりの始まり。それが、人生。