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人、人、人

 静かな田舎町に住んでいる私にとって、都会の雑踏(ざっとう)や喧噪は、決して心安らぐものではありません。ただ、静かすぎる環境も、それはそれで退屈なものです。そんな中、定期的に東京に出かける用事がありますが、それはそれ、人波に揉まれ、人、人、人の中に居る自分が、なんと言いますか、ある種の刺激を感ずることにも驚きます。

 さて、雑踏(ざっとう)ですが、雑(ざつ)とは、いろいろなものが入り混じっている、統一感無く集まっている、有用で無いetc.の意味となります。また、踏(とう)は、足踏みする、踏む、踏みつけるetc.の意味です。即ち、雑踏(ざっとう)とは、一言では“人混み”のこと。有用で無い人の集りと言ってしまえば、身もふたもありません。