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未知への、不安と憧れ

 澄んだ瞳が、遠くに見える山並みを、じっと見つめている。


 何かに憧れている憧憬(しょうけい)の視線。そんな光景を思い浮かべたことありませんか。遠くにあるかもしれない未知への不安と憧れ。


 さて、憧憬(しょうけい)ですが、憧(しょう)には、あこがれる、心が定まらない等の意味。また、憬(けい)は、はっきり理解する、あこがれる、気がつく等の意味。すなわち、憧憬(しょうけい)とは、漠然とした憧れ(あこがれ)のこと。

 ただ10代の頃は、将来に対する憧れというより、漠然とした不安の中で、もがいていた気がします。


 将来に対する憧れよりも、不安の方が強かった10代の頃。

 憧れと不安は表裏一体。そんな青少年期を過ぎて、世の中の荒波に揉まれているうちに忘れていた感情。今、振り返ってみると、私にも、憧れと不安のはざまで、将来を見つめていた時代があったことを思い出す。