見出し画像

本日の遊行メモ #005

和太鼓塾で最近続けているリズムのテーマがある。

口唱歌いうと、ドンツ ドンツ ドンツ ドンツ ドンドン。
和太鼓ではよく使うフレーズだ。
右右 左左 右右 左左 右左という手順で打つ。
ドンツは2拍3連で跳ねている、ドンドンは4分。
ドンは強めに、ツはごく軽くばち先を置くくらいの強さで、最後のドンドンは強めに打つ。
(リズムを書き言葉で表現するのはなかなかむずかしい・・)

このリズムは初心者にはなかなかの難関。 手順もさることながら、大抵は強弱をつけられずに全部の音を強く打ってしまう。

このリズムの構造は、実はスキップと同じ。
スキップの足運びを説明すると、右右 左左となり、右足の最初の一歩で強く踏み込み跳躍し、同じ右足で着地する。 ドンツ ドンツはまさにスキップ。

そこで一案。
塾生にスキップをやってもらう。 スタジオの中をハイジよろしくルンルン気分で飛び回る。 気分も乗ってきたところで、ばちを持って太鼓を打つ。
すると、見事に強弱が効いたノリの良いリズムに変わった。

ワタシの塾では「足踏み」といって、打ちたいリズムを足で踏み鳴らす。
バランス下駄を履いて踏むことが多いが、裸足でも効果同じ様に効果がある。 スキップも一つの「足踏み」。
テンポが上がらなかったり、複雑な手順のリズムも、足で踏んでから太鼓を打つとリズム全体の精度が上がり、テンポ速くできるし、手順の流れもスムーズになる。

「足踏み」がなぜ効果があるのか、実のところ良く分からない。
ワタシなりの仮説はある。
簡単にいうと、足をすばやく上下に動かして踏みならすなど、ふんだんは無いことなので、その事になんとか対処しようと、カラダ全体が活性化するのでは、という説。

もう少し太鼓に引き付けて考えると、
リズムを打つ際、左右の腕の動きによってわずかだが素速く重心が動き回る。 その動きに下半身は、カラダを倒れないようにするのが精いっぱいになってしまうのではないか。
そこで、腕で打つリズムと同じリズムを足で繰り返すことによって、重心移動のパターンが下半身に記憶される。すると、動き回る上半身と下半身との連携が高まり、カラダ全体が安定しリズムの精度が上がるのかもしれない。


毎次毎日、変化と発見がある。
ここには、ワタシだけの真実がある。

--------
佐藤健作公式WebSite http://tihayable.jp/
Demonstration Movie https://vimeo.com/72881288

舞台作品 Digest Movie
Kensaku Satou 和太鼓奏者 佐藤健作 / 鈴木弘明 監督作品集
https://www.youtube.com/playlist?list=PLqBkVPZ04p4PEd2bXt8mtg-0bcY6HmMP1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?