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本日の遊行メモ #004

風呂の掃除をする。
浴室を磨くときに、利き手の右手に頼りがちなのに気付く。
磨く位置によっては、左手を使った方がやりやすいところも、つい右手が先行して動く。 左右とも動きは悪くないが、やはり元からの利き手は優位に動くものだなと思う。

無意識的な動きの中に、いま現在のワタシを見る。
「◯◯しちゃう」ことこそが、丸ごとのワタシに近いように思う。

昨日、一昨日と和太鼓塾でカラダ使い&太鼓を教える。
会場まで車で1時間半から2時間。ちょっと距離があるので、移動中はカーステレオを聴きながら大声で歌いまくる。
唄っていると高い音、大きな声を出しづらい言葉があることに気づく。
母音と子音の組合せで、言葉の発声のしやすさがあるようだ。

和太鼓塾。
重心を足先に持っていくカラダ使いが、いまの流行り。
分かりやすい説明をしようと、「前のめりするように」と言ってしまったが、すぐに訂正。 「前のめり」と言ってしまったら、「前のめり」なってしまうのだ。「前のめり」でも重心は前にくるが、重心を前に移動することでどういう効果を望んでいたのか、それを忘れていた。 ワタシは重心を前にすることで、よりカラダ全体の動きを良くしようと考えていたのに、「重心の移動」だけに囚われてしまった。 

ただ「分かりやすい」という理由で、安易に言葉を使うことに気をつけよう。 言葉には言霊というのがある。 本当にある。なので、できるだけ説明をしないように努めているが、やっていることの解説など、どうしても言葉をつかってしまう。 

言霊も「力」なので、良いも悪いもなく、必ずなにかしらの作用を及ぼす。 「前のめり」は、頭から上半身が前に倒れていく。
それでも、確かに足先に重心は移動していくが、その重心は頭の方にある。
重心の位置が高いので、ちょっとしたことでカラダは不安定になる。

動きの中心はあくまで「ハラ」。
足腰を前に押し出していくようにして、上半身は力まない程度にできる限りまっすぐにする。 そうすることで、上半身が固まらず、肩や腕を自由に動かすことができる。 

それにしても、カラダ動きと言葉のつながりはおもしろいものだな。

毎次毎日、変化と発見がある。
ここには、ワタシだけの真実がある。

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佐藤健作公式WebSite http://tihayable.jp/
Demonstration Movie https://vimeo.com/72881288

舞台作品 Digest Movie
Kensaku Satou 和太鼓奏者 佐藤健作 / 鈴木弘明 監督作品集https://www.youtube.com/playlist?list=PLqBkVPZ04p4PEd2bXt8mtg-0bcY6HmMP1

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