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呆れられることは怖いけれど

今日は書きはじめるまでに時間がかかった。「この感情を書こう」と思って取り出した感情とエピソードが新鮮すぎて、文章として整理するのが難しかったからだ。

まぁそのエピソードは後で記載するとして、突然だが僕は計画を立てることが苦手だ。
旅行は計画を立てずに行きたいし、2週間後ですらの遊びの予定を入れることもしたいと思わない。裏を返せば「柔軟性が高い」って話かもしれないが、そんなかっこいい話でもなさそうだ。
要は「気分や感情は日々移り変わる。だからその時の気分や感情で決めたい」というタイプなのだ。

それは仕事でも発揮されてしまっていた。
日報とか細かく書くの苦手だし、プロジェクトのタスクスケジュール立てるのも実は得意ではない。逆に急なお願いやトラブルなどの対処は別に何のストレスとかもなくやってしまう。

そんな「その時の感情で決めて取り組みたいタイプ」だから、タスクの遂行も明らかな優先順位がない限り、その時の気分で取り組む。
逆に言えば、気分が乗らなければ、いつまでもいつまでも後回しにしてしまう。それで期日になってもできなかったり、何度ギリギリで間に合わないことに気づいて謝ったことか...

最近は仕事では発揮されることは少なくなっていたが、忙しさもあってか先日そのクセが出て迷惑をかけてしまった。

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タスクの期日の1週間前ぐらいからオーナーから「やっといてね」と言われて、「はーい。一両日中に〜」とか呑気に答えていた。
それでタスク管理ツールには入れていたが、放置してしまっていた。
そして期日になって「これどうなった?」と言われて「まだやってません...」と。

いやそれはもう当然の話なんだが失望される。
「あれだけ前からリマインドして、まだできてないとか。。。はぁ〜(ため息」という言葉と共に呆れられる。

そのミーティングに参加している時の"居たたまれなさ"というか、"居心地の悪さ"たるや。
100%自分が悪いことは理解しつつ、相手から呆れられている感・失望されている感を感じて、心が抉られる感覚になった。ただ久しぶりに味わう感覚もあってか、こんなことを考えてみた。

「どうして僕は呆れられることが、こんなに嫌なのだろうか?」

そこにはおそらく幼少期から持っている思考のクセである
「人の期待には応えないといけない」
「期待通りに動かなければいけない」
という固定観念を今も持っているからだろう。

親や先生、世間が自分に期待する動きに応え、その期待通りに動いてきた。
それも「期待に応えたい/応えたくない」というwillの次元の話ではなく、期待に応えないと存在意義はない、という義務の次元なので「期待通りにやらなければならない」という感覚だった。

そんな価値観を未だに引きずっているからこそ、いまでも相手の期待通りに動けず失望されると、強いストレスを感じるのだろう。

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でもよくよく考えると、期待通りに動けなかったこと、それ自体を反省すべきなんだろうか?呆れられることは、回避すべきなんだろうか?

もちろん相手に迷惑をかけたこと自体には反省し、根本的な原因である「スケジュールを立てるのが苦手」ということに向き合うことは必要はあると思う。
だけど、それは「期待通りに動けなかったこと」自体ではなく、「迷惑をかけた」という結果と「計画を立てるのが苦手」という原因の話だ。

相手の期待に応えれなかったことや相手に呆れられたことに反省してしまったら、相手の期待を応えることや相手から呆れられないことが目的化してしまう。
そうすると相手の一挙手一投足によって自分の幸せが左右されてしまう。
だけど他者に自分の幸せの主導権を握られるほど辛い生き方はない。

だから相手は呆れていたとしても、それは相手の問題とする。
「計画立てるのが苦手」という面だけ見て「できないひと」と判断しているが、その相手は柔軟性の高さやその他の強みを見れていない。
相手の勝手な判断だから、気にする必要はないとする。

相手の期待通りに動けなかったとしても、それは相手の問題でもあるとする。
そもそもの期待値設定が間違っていることもあるし、一概に自分のスキルのせいとも言わないのだから、そこまで気にする必要はないとする。

だから呆れられたり、失望されていることにストレスを感じたら
「失望された結果どうなるか?」
「何に失望され、その根本的な原因は何か?」
原因と結果を深堀りしてみるといいのかもしれない。
その上で、どうするかを決める。

呆れられても、それは相手の一面的な見方である。
自分なりの強みや得意、他のひとと比べて「できる」点を信じることができれば、呆れや失望に飲み込まれずに済むのかもしれない。

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