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プロジェクトには「WHY」が必要。

今回はこの投稿を整理。

先日、エーゼロ厚真という地域と地方をフィールドに事業を起こしたい人をサポートする中間支援組織の取締役の方とじっくりお話しする機会があった。

きっかけは札幌にあるICC(インタークロス・クリエイティブ・センター)で登壇したこと。その後、No Mapsでもご一緒したときに、いまやっている地域おこし協力隊のサポートの仕方について相談したら「じゃあ今度喜茂別行って、協力隊のメンタリングしてあげるよ」と言ってくれた。

実際に先日行われたのだが、これが本当に学びの多い時間だった。参加したのは喜茂別の協力隊ふたりと隣町の協力隊の3名。それぞれの事業プランをプレゼンしてもらい、それに対してフィードバックをしてもらうというもの。

彼のフィードバックはとてもシンプルで、「何を、いくらで、どれくらい」を整理して、それを実現するために「何をすべきか、考えるべきか」を問うというもの。

そして一番共感が大きかったのが「WHY」の大切さ。ひとは「何をすべきか」「どうやってやるのか?」を考えるのは難しくない。しかしそれを熱量を持ったやり続けるためには「なぜやるのか?」という動機が必要だ。結構そこから共感を生み、周囲を巻き込むことができるのだ。

WHYからWHAT,HOWヘ

帰りに自宅までお送りする車中で「ビジョンをしっかり掲げている自治体はある。けど、どうしてうまく浸透していかないかというと、そこに具体性のあるプロジェクトが紐づいてないから」という話がとても納得感の高いものだった。どんなに高尚なビジョンでも、実際にアクションまで落とし込めないと意味がない。そういう事例をたくさん見てきた。逆に、地方創生の成功事例として取り上げられるような自治体はビジョンに「独自性」と「具体性」が見える気がする。

「動機」から「何を」「どのように」まで一貫性を持ったプランになっていると“前進しやすく、後退もしやすい”。そういうブレない軸を持っていることは個人レベルでも組織レベルでも大切なことだと思う。

「個人のWHY」と「所属している組織のWHY」を結びつけて動く

僕は「個人のWHY」と「所属している組織のWHY」の重なった部分が、その人の価値だと思っている。そうじゃなければ独りよがりでミスマッチになってしまう。ミスマッチが起こったまま進めていても時間の無駄である。それなら多少の時間はかかっても入り口でしっかりとお互いの「WHY」について“考え、議論し、納得し合う”という作業をしたほうがいい。

そして、プロジェクトが進んでいくとどうしても目の前のWHAT,HOWに目が行きがちなのでWHYが薄れてしまう。だからこそ定期的に振り返る場も必要なんだと思う。


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