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Tiglon Partners 社員インタビュー エグゼクティブディレクター 新山 雄俊

Tiglon Partnersの社員インタビューシリーズ。
12回目の今回は、エグゼクティブディレクターの新山 雄俊のインタビューをお届けします。大学院を卒業後、製造業界で開発エンジニア、プロジェクトマネージャー、事業開発等経験したのち、人材業界へ転身。2024年2月にタイグロンパートナーズに入社した新山。これまでの経験、人材業界へ転身した背景にある想い、コンサルタントとしての採用・転職支援事例、Tiglon Partners入社後の現在のチャレンジやこれからのビジョンについて語ってもらいました。


Tiglon Partnersでの仕事

現在の仕事、担当領域について

ー現在、新山さんが担当されているお仕事を教えてください。

コンサルティング業界、IT業界、製造業界を中心に幅広く転職のご支援を行なっています。コンサルティング業界は、戦略、業務、IT、セキュリティ、また最近ではESG関連などの分野も増えています。IT業界についても、DXソリューション、SaaSベンダ、Sier等幅広く対応しています。
事業会社等も含めるとかなり幅広い領域のご支援を担当しているように見えるのですが、自分自身"強み"は持ちつつも、あえてあまり専門性を決め過ぎないようにしています。というのも、人材業界の市場動向の変化やそれに伴ったゲームチェンジの流れはかなり早いこともあり、そうした動向にあわせた柔軟な採用支援・転職支援ができるよう、意識しながら動いています。

これまでの経歴

エンジニア、プロジェクトマネージャー、事業開発等を幅広く経験

ー新山さんご自身は、これまで製造業で長くキャリアを積まれていらっしゃったと伺いました。その際のご経験について少し詳しくお聞かせいただけますか。

大学院で修士号まで取得し、その後進んだ博士課程での退学をきっかけに社会人生活をはじめることになりました。もともと電子工学関連が専攻であったこともあって、エンジニアとしてのキャリアからスタートし数社の経験を経て、NEC系列の企業で通信装置の開発に携わり、開発エンジニアとしてのスキルセットを身に付けつつ、プロジェクトマネジメント業務にも携わらせてもらいました。
その後、取引先関係者から誘われて、IBMからカーブアウトした外資のIT/メーカーに転職し、開発エンジニアとして数年の経験を経て、自社の新規事業開発のチームに加わり、海外(主に中国、タイ)のハードウェアエンジニア、システムエンジニアとの連携なども含めて新規事業の立ち上げにも従事しました。

製造業界での経験を土台に新たなアプローチで社会へ還元する

ー今とはまったく別の業界にいらっしゃったんですね。人材業界へ転職するきっかけはなんだったのでしょうか。

新規事業でR&D、メインの製造拠点としていたのが中国でした。米国のトランプ政権の政策の煽りを受け、中国から輸出する製品の関税が高くなった関係で、生産拠点の他国への移動をしつつ、新製品開発をするといった対応に追われることになりました。それがひと段落した頃、今度は新型コロナウィルスによるパンデミックの影響もあり、新規事業開発の業務が難航していました。
こうした状況から今後のキャリアを考えるようになり、そのまま製造業でキャリアを積むのではなく、他業界への転職を検討しはじめることになりました。

実際に転職活動をはじめてみると、製造業の中でかなり幅広い業務に対応してきた私自身のキャリアを転職エージェントの方に理解していただくことが難しいと感じる場面に多々出くわすことになりました。
そんな中、たったひとりだけ「話が通じる!」と感じたのが、前職の転職エージェントのコンサルタントでした。その方も製造業出身だったということもあって、私自身が取り組んできた仕事の内容やその価値を、他のどのコンサルタントよりも深く理解をしてくれたように感じたんですよね。その方と話をする中で、自分自身が積んできた製造業での幅広い知見を活かしながら、製造業に関わる方々のキャリア支援をするというのも、ひとつの選択かもしれないと考えるようになりました。

製造業は、ひとつの業務のプロセスに関わる人数が多く、それゆえ、ひとりひとりにあまりフォーカスがあたらない傾向が強くあります。また、会社によっては旧態依然とした組織文化であることも多く、優秀な人材が埋もれてしまいやすい業界だということも、自身が業界の中にいながらもどかしく感じていたことのひとつでした。
採用支援・転職支援の仕事であれば、優秀な人材へのご支援を通じて、業界全体の発展にも寄与できるのではないかと感じたことは、人材業界へ転職した背景にある大きな理由のひとつです。

ー製造業から人材業界への転職は、さまざまな点でインパクトが大きかったのではないかと思いますが、その点はいかがでしたか。

製造業から人材業界への転職で一番インパクトがあるのは、日々仕事を通じて扱う対象が『モノ』から『ヒト』になるという点につきます。それもあってか、製造業経験を経て人材業界へ転職する人の数は決して多くありません。
一方で、私の場合は製造業の中でも幅広い業務に対応してきたこと、特にプロジェクトマネジメント業務や新規事業開発の業務を通じて、社内外の関係者を積極的に巻き込みながら仕事を進めていく経験を豊富に持っていました。
人材業界にも大きな違和感なく飛び込むことができたのは、こうした経験の中で培った対人折衝スキルや業務推進力などがあったことも大きかったのではと感じています。

これまでの転職支援事例

ー新山さんがこれまでに取り組まれた転職支援の中で、特に印象的だったものがあれば、ぜひそのエピソードをお聞かせいただけますか。

30代後半・業界未経験からコンサルティング業界へ

たくさんのご支援事例がある中で選ぶのは難しいですが、あえて挙げるとすればまず思い浮かぶのは、自動車業界でキャリアを積まれてきた30代後半の男性を、コンサル業界未経験で、戦略コンサルティング会社のコンサルタントとしてご支援した事例です。

転職プラットフォームを通じてスカウトメールをお送りしたところ、即お返事をいただき、その日の午前に面談をした上で、お昼頃までにご希望にフィットするいくつかのポジションをご提案しました。すると2時間後には「履歴書と職務経歴書を作ったので見てください」と連絡があり、そのフィードバックも兼ねてその日の夕方に再度面談をすることになりました。
その後も数度に渡って職務経歴書を徹底的にブラッシュアップした結果、書類選考は8社中7社通過。結果的に、大手コンサルティングファームから内定をいただき、ご入社が決まりました。

優秀な候補者の方であったということはもちろんですが、コンサル業界は未経験である中で、これまでのご経験のどのような部分はコンサルタントとしての業務に活かせるかという点をかなり細かに棚卸ししました。未経験でコンサルティング業界への転職を希望される方は多数いらっしゃいますが、この棚卸の詰めが甘いと選考は通過できません。私自身、製造業にいたこともあって、候補者の方のキャリアへの解像度を高く持ちながらご支援できたのも、ひとつポイントだったと感じています。

学者からESGコンサルタントへ

また他の事例としては、大学で准教授を務めたあとに、直近はスタートアップ系のコンサルティングファームでコンサルタントとして1年ほど経験をされていた30代後半の女性の候補者の方の転職のご支援です。
この方は、一度ご面談をさせていただいたあとに、他のエージェント経由いくつか大手のコンサルティングファームの選考を受けたものの、なかなか通過ができないという状況の中、再度ご相談をいただいたところから本格的なご支援がはじまりました。

他のエージェントから進めていた選考は、ご自身のご専門である化学をバックグラウンドとして活かせそうなコンサルティング業務が中心であった一方、私からは直近の市場でニーズが高いESG関連のコンサルティングのポジションをご提案させていただきました。ESGはご本人のこれまでのご専門ではありませんでしたが、ご面談の中で、SDGsに関連する取り組みや女性活躍推進に関わるプロジェクト等を主業務の傍ら取り組まれてきた経験がアピールポイントになると感じていました。ご本人にもポジションの将来性や希望の方向性と合致していることを感じていただき、結果的に大手コンサルファームより内定、入社が決まりました。

得意領域は、異業界・異業種への転職支援

ーいずれの転職も異業界や異職種への転職ご支援ですね。

そうですね。私自身も製造業界から人材業界という異業界への転職を経験していることもあってか、異業界や異職種へ、またはステップアップのためのご転職支援が、私個人として最も情熱が湧きます。おひとりおひとりのご希望をお伺いしながら、その方が見えていないご自身のキャリアの可能性をご提示できた、またはそのようなポジションへのご支援がかなったときに、新しいステップへの挑戦を後押しできたため、非常に大きなやりがいを感じます。

また、外資企業での業務経験を通じて、外国籍の方のご転職も積極的にサポートしています。英語をベースとしたコミュニケーション、文化の相互理解をスムーズにし、ご転職をサポートした実績もあります。

タイグロンパートナーズで働く魅力

チャレンジを後押ししてもらえる環境

ー新山さんがタイグロンパートナーズに入社されたのはどんなきっかけだったのでしょうか。

前職での業務でも、すでに転職市場やその周辺のゲームチェンジが発生しており、個人の力で新しいチャレンジをし、状況を打開することが難しくなってきたと感じていました。
一方で、人材紹介という業務自体は非常にやりがいを感じており、特にコンサルティングファーム、製造業、IT業界の出身者がより、大きなチャレンジをされる支援をしたい想いを強く持っていました。転職を通じて、キャリアプランを実現され、新しい企業で活躍いただくことで、企業の活性化ひいては業界の活性化に貢献したいと考えています。
そういった私の想いを汲み取っていただき、新しいフェーズでチャレンジを後押し頂ける環境があるタイグロンパートナーズに入社を決断しました。

ー実際に入社をされて、良かったと感じる点はどんなところにありますか。

会社がより良い方向に向かっていくための施策や、日々の業務効率を上げ、業績を向上させるための施策については、どんどん進めていこうという前向きな姿勢を経営陣含めて強く持っている点がすごく良いなと感じています。

また、新卒のメンバーを採用していることもあって、若手のメンバーと一緒に仕事ができるという点も良い点であると考えています。若手メンバーとの協業、教育を通じて、業務改善をともにし、フィードバックをしたり、受けたりといったことも楽しみながら取り組んでいます。

現在のチャレンジとこれから

ー新山さんの視点で、タイグロンパートナーズがこれから伸ばしていくべきだと感じる点はどんなところですか。

より「面で戦えるようになる」という点でしょうか。つまり、会社として採用支援・転職支援で扱う業界・業種等の領域をより広げていくということの必要性は強く感じています。
転職市場が活況な中で、優秀な人材は複数の業界や業種を跨いで選考を受け、各社で取り合いになるということが多くなっています。こうした市場環境の中で転職エージェントとしてより選ばれる存在になっていくためには、タイグロンパートナーズ経由ですべての選考を受けていただくことができるように領域を広げていくことが必要不可欠なのではないかと考えています。

大手転職エージェントにはできない、転職希望者、各クライアントとの深い関係の構築を情報・サービスの質の高さを維持しつつ、候補者の方により多くの選択肢をご提示できるような会社になれたらベストですね。

ー最後に、新山さんこれからのビジョンを聞かせてください

『転職をしたい』『採用をしたい』というときに、第一想起になる転職エージェントでありたいなと思っています。個人としてのキャリアのこれからを考えたとき、また会社のさらなる成長には人の採用が必要だと考えたときに、まずは最初に相談したいと思い浮かべていただける存在であることが理想です。
そういう意味でも、これまでご支援させていただいた候補者の方とは中長期的にお付き合いさせていただく前提でいつもお話しをしています。再度転職をご支援したり、今度は企業側の担当者として採用を検討される立場になられたり、といったこともありますよね。
ひとつずつ実績を積み上げながら、個人としても、また会社としても、業界でよりプレゼンスのある存在になっていけたらと考えています。


インタビュー実施:2024年6月


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