退職金の受け取りと税制面での影響:転職組が注意すべきポイント
転職した際に安易に退職金を受け取ると、後に後悔する事があります。
私が正にその状況です。
前回の記事に書いた様に、私は、新卒であるメーカに勤務しました。
約9年間勤めて、そこを退職し、退職金を受け取りました。
金額にして約30万円です。
(なぜ、こんなに金額が低いのかは、別途書く予定です)
さて、この30万円の退職金を受け取ってしまった事で、後に後悔する事になりました。
それが昨年の定年退職時でした。
退職金を受け取ると退職所得控除額にも影響するからです。
退職金を受け取った時点で、勤続年数がリセットされます。
それと退職所得控除額にも効いてきます。私の場合だと、最初の企業で退職金を頂いた事で、退職所得控除の9年分がリセットされました。
人生で2回退職金を受け取ったのですが...
その2回の退職所得控除は以下の通りでした。
最初の企業で勤務した9年の退職所得控除は
40万x9年=360万円
その後勤務した企業で勤務した27年の退職所得控除は
40万x20年+70万x7年=1290万円
冒頭に書いた様に、最初の企業では、
退職所得控除が360万円あったにも関わらず30万しか受け取ってません。
次の企業では、退職所得控除が1290万でしたが、それを上回る退職金を受け取ったので税金を取られました。
もし仮に転職せずに新卒から37年間勤務したとすると、退職所得控除は
40万x20年+70万x17年=1990万です。
これだけの退職所得控除があれば、昨年受け取った退職金では税金は納めなくても済んでましたね。
やはり、今の日本の退職金制度は、転職組には優しくないです。
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