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もういくつ寝ると夜明け

昨晩 大掃除の途中、気持ちよくこたつで寝てしまい、目が覚めた時には既に起床時間となっていた
すっかり冷え込む季節の明け方、
デスク下に置いてある小型のセラミックヒーターをオン、2時間で切れる様に設定する。
回りっぱなしのサーキュレーターのお陰で5分もあれば2度上がるし、リビングの古いエアコンよりも幾らかは節約になる。
風呂を追い焚きし、
歯を磨きながら植物棚の湿度を確認する。
室内に取り込んでからずっと乾燥に悩まされていたティランジア棚の湿度は70%と良好だった。
やっぱり
昨日買ってきたトレイを土台にして、
水を含ませた軽石を敷き、その上に彼らを並べたのが効果あったのだろう。
棚のてっぺんのLedライト付近の、
暖かいが特に乾燥しやすいエリアは
トレイを乗せると光が遮られた下層が暗くなるので、そこだけは首が稼働する小型卓上加湿器で保湿することにした。

口をゆすぎ、リビングのカーテンを開ける。
まだあと2時間以上は暗い空を、結露に覆われた窓越しから見上げる。

-もうすぐ冬至-

夏が息絶えて、夜が早く長く遅くなっていくのが割と好きじゃなくて、
冬至にさえ到達さえすれば
あとはまた段々と夜明けが早くなっていく。

手洗いの時も、
外も、
自転車のハンドルも
駅のホームも
それぞれで手が冷たいし

カメラを握る時の手も冬だけはカメラが更に手の熱を奪っていく

だが、寒い時期の方が
色々と研ぎ澄まされていく気がする色々
それは仕事との関係であったり、家庭との距離であったり
なにかこう、やっぱひとりはひとりだよな、
というか...

-もうすぐお風呂が沸きます-

給湯器のアナウンスで霧散していた意識が濃く集まっていく。
窓の結露が数滴。スゥーっと流れ落ちて吸水テープに染み込んでいく。

-(♪)お風呂が 沸きました-

時間は4:40で列車の時間まであと38分

まだ慌てる時間じゃないと言い聞かせながら、
冷えた身体をさっと湯通しして風呂を出る。
身支度を整え、コーヒーを飲み時間は5:09
あと9分で始発が出る時間に家を出るのが丁度いいアベレージ。

外に出るとひゅうっと冷気が顔にあたる。
階段の電球は点滅しており、踊り場の電球に至っては点かなくなってしばらく立つような放置具合。
本来は管理会社に云った方がいいのだろうけど、気づけばいつも後回しにしている。
先日、電球切れで真っ暗な踊り場に住人がなぜか座り込んでいてギョッとした事もあったし。

アパートを出、十字路を渡り、駅に着く。
5:14
改札から人のまだまばらなホームに降りる。
この時間の平日のホームは同じ顔が並んでいる。電車がくるギリギリまでホームドアに顔をうっぷして寄りかかっているスーツの人
ズボンが少しだぼついているリーゼントで紺のスーツの人などなど。

定刻通りに電車はホームに停車した。
始発の利点は8割の確率で座れる事。

青い作業着を着て
重いリュックを背負って、私もその中へと紛れ込んでいく。

始発電車の窓から朝焼けが見える時期が好きだ。
もういくつ寝たらその季節になるだろう。それを調べて数えていくうちにウトウトして、乗り換えの駅を乗り過ごす事だろう。

はっと起きても窓の外の夜はまだ長い

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