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No.4 診療放射線技師と新型コロナウイルス。

こんばんは。


さて皆さん、昨今世間を騒がせている新型コロナウイルスですが、第4波と言われる波がやってきております。


2021/04/03での新型コロナウイルスの情報です。
最新情報に関しては、厚生労働省や首相官邸のHPをご覧ください。


医療従事者を中心にワクチン接種が始まりましたが、医療現場では常にコロナと隣り合わせです。


そこで、診療放射線技師がコロナ患者と接する機会はあるのでしょうか。


結論から言うと、非常に接触する機会は多いです。


どういったときに接触するかというと、多くはレントゲン・CTの撮影時です。


コロナウイルスの怖いところは肺炎になって肺炎が悪化することです。
その確認も含めて、私の病院では入院前には胸部のレントゲンと胸部CTは撮るようにしています

撮影時には、撮影のためのポジショニング(位置合わせ)や寝台操作などがあるので患者に触れずに検査を行うことは困難です。

対応としては、「PPE」といって、長袖ガウン(エプロン)、手袋、キャップ、フェイスガード、N95マスクの装着をしています。

撮影後は、撮影室をHEPAフィルタで一定時間、強換気を行い、その後、触れた可能性があるところはしっかりとアルコール消毒をします。


このような流れで対応をしています。


コロナ患者1人あたりに対する時間は消毒まで含めると1時間ほどかかります。その間、その撮影室では検査はできません。



また、入院している患者に対しては定期的にポータブル撮影を行います。

ポータブル撮影とは、移動型X線撮影装置のことで車輪の付いたX線装置(下図)のことです。

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こういった装置を用いて、患者の病室へ出向き、部屋の中でベッド上でレントゲン画像を撮影します。

自分で動けない患者に使用する機会が多く、撮影自体は一瞬で終わりますが、コロナ対応となると非常に大変な業務です。


また、コロナ対応するのはコロナ患者だけではありません


コロナを疑う所見の場合は、積極的にコロナ対応します。
私の病院では、発熱、咳、県外移動歴、会食歴などがあればコロナを疑います。
その後、PCRやLAMPといわれるコロナの陽性・陰性の結果が出てからようやくコロナ対応が解除されます。


そのため、夜中に泥酔し意識を失って運ばれてくるアルコール中毒の方でも会食の場にいたならコロナ対応をしなければならないことがあります。

正直、当直中に夜中起こされてアルコール中毒が来てコロナ対応だったら、たまったもんではありません。
怒りが沸きます。(笑)


夜中に飲みすぎて意識を失うのはやめてほしいです。(笑)


このように、放射線技師でもコロナ対応は日常茶飯事です。


私の病院では、日中は当番制で対応していますが、当直帯は一人ですべて対応しなければならないので、コロナ疑いが来ないことを願うのみです。



コロナ患者に対応しているのは、医者と看護師だけではないということを少し覚えておいていただけるとありがたいです。


少しでも早くコロナ対応をしなくてもいい日が来るのを待つのみです。



この記事より、少しでも診療放射線技師・医療に興味を持っていただけると幸いです。

診療放射線技師を目指している学生さん、診療放射線技師になったばかりの新人さん、医療に興味のある方、多くの方に役立つ情報を共有できたらと思います。

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