米国ニュースつまみ食い20221119~マイケル・ムーアon中間選挙結果
11/16付けの政治ドキュメンタリー映画監督マイケル・ムーアのポッドキャストでの中間選挙結果について語っていた。
彼は中間選挙の6週間も前から「共和の圧勝」予想の各種メディアとは逆に「民主は与党として歴史的なディフェンスを見せる」と予想し、毎日その理由を述べていた。
彼の意見を取り上げたのはビル・マー(政治トーク番組)、SalonとThe Guardianだけだったそうだ。
主な理由として6月末のロー転覆は共和にとって大失敗だった、と。 「国民の過半数は女性なんだよ。彼女らに”あ、君に自分の身体のこと決める権利無いから。”と言ってどうなると思ったかね。」 投票者もいつも女性が過半数。
今回の中間選挙でもほぼ全州で女性投票者が多数派。 夏中怒りに震える女性達の様子が報道されたが秋になって「有権者達はやっぱりインフレが一番気になるみたいです。だから共和の勝ちー」なんてニュースが流れた時、「えー!?あの怒ってた女性達はどこへ行っちゃったの!?」って思ったけど、やっぱりずーっと怒っていた。
そして若い有権者の歴史的な投票率。
「女性と若い子、甘く見てるとやばいよ。」とムーア。
米国では数年前から医学生と法学生は過半数女性なんだね。知らなかった。
"Women. We are ruthless. And when we are ruthless, men who cause harm to us, to our children never see us coming. And then, it's too late."
今回投票所で高齢の女性有権者がムーアに言ったそう。
ムーアは「共和が下院取るでしょ、でも分かんないよ。」と言う。 まず、共和党の中で1−2名党を鞍替えする議員が出る。地元の人口構成が急激に変化して、再選のためにそうしないとならない。 (鞍替えしないまでも再選のため民主寄りに投票パターンを変えないといけない議員もいるだろう)
また、現行下院(2021-2023)、既に16名が議席を失っている。ターム中に亡くなったり、違法行為がバレて召喚されたり辞任したり。空席出れば特別選挙。共和の下院マージンは特別選挙で青転可能なくらい薄い。今回バリ赤アラスカで青転した下院選は共和議員ドン・ヤング死去による特別選挙だった。
ムーアが繰り返し言うのは
There are more of us than there are of them.
2042に米国では有色人種が過半数になる事は厳然たる事実(もっと早いかもしれない)。過去30年popular voteで勝った大統領候補はブッシュ2期目以外全て民主。 米国人はもうずっとリベラルの国なんだ。と言うこと。
2003、米国がイラク戦争突入した四日目にオスカー受賞式の壇上で「WMDなんてねーよ!大統領嘘ついてんだろ!」と言ってブーイングを喰らい退場になったムーア。結局彼が正しかった。
2016、選挙の当日までヒラリー当選85%の確率と報じられていた中「トランプくるよ、やばいよ」と言っていた。
そして今回の「青い壁」予想。 マイケル・ムーアの話は聞いておこう、とまた思いましたね、私はね。
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