【一望千里】ランチェスター経営ジム名古屋北 認定講師 新井雅樹

【戦略眼を、鍛える。】 ランチェスター経営ジム認定講師。一望千里舎Zoom早朝勉強会、…

【一望千里】ランチェスター経営ジム名古屋北 認定講師 新井雅樹

【戦略眼を、鍛える。】 ランチェスター経営ジム認定講師。一望千里舎Zoom早朝勉強会、戦略社長塾、経営実践ジムを主催。経営の8大要因の重要性と事業ドメイン、1位主義を構築する中小企業経営者に寄り添い支援を行っている。極めて稀な人生体験による言霊の講義は受講者の心に響いている。

最近の記事

経営の「どの部分」を話しているのか

経営者同士が集まり、課題に対して会議を行い、ディスカッションする機会は多くあります。しかし、会議でよく見られる問題の一つに、経営者同士で話が脱線してしまうケースが挙げられます。 課題と関係のない話題に話が逸れてしまったり、現在の議題から離れて特定の話題に熱中してしまうことがあります。一度脱線が始まると、会議がエンドレスになってしまうこともあります。特に、新しいアイデアを出し合う場面では、連想ゲームのように思考が広がり、議論が拡散してしまう傾向が見られます。 会議には必ず目

    • こびりついた売上主義の思考

      経営の勉強会などでは、企業にとって最も重要な数値指標として「売上」が語られることが多く、未だに価格を安くして販売数を増やす経営が重視されています。多くの経営者が売上増加を誇らしげに語る一方で、売上だけに焦点を当てた経営は、必ずしも企業の持続的な成長を保証するものではありません。 売上を伸ばすために価格競争に陥り、利益率が低下したり、品質が犠牲になったりするケースは少なくありません。 従来の経営では、売上を最大化することが目的とされ、売上増加が企業の成長と同一視される傾向が

      • 良いモノだけでは売れない

        戦略の構築をして次の段階は、ブランディングを行い広告活動となります。最初にどこの、誰に、何を知ってもらうかになります。この、「どうやってお客に知ってもらのか」という広告活動をやっていない、または怠っている中小企業が実に多いのです。 広告は、具体的に目に見える形になるのでお客からライバル会社からも見られるものとなります。 会社や店で実行している看板やチラシ、パンフレット、ポスティング、ネットショップ、ブログ、メルマガ、イベント等など「あらゆる目にするもの」全てとなります。街

        • 成功への幻想

          巷では、経営者の成功体験セミナーや成功事例を紹介する記事や本が溢れ返っています。これらを熱心に学ぶマニアのような人がたくさんいます。これには非常に注意が必要です。 会社を起こし、経営者の肩書きがつけば誰しも成功したいと思うのは当然だと思います。周りの経営者が成功すれば羨ましいと思い、ついつい成功事例ばかりに目がいってしまいます。「こうすれば成功する」という表面的なノウハウや安易な方法論に飛びつきたくなる気持ちは、人の性と言えるかも知れません。 たとえ成功の秘訣がわかったと

          即行動の落とし穴

          経営者の勉強会では、必ずと言っていいほど「今日学んだことを、一つでも良いから持ち帰り、即行動しよう!」という熱気あふれる声が飛び交います。私も以前は、その熱気に感化され、行動することの大切さを信じていました。 行動すること自体は悪いことではありませんが、何のために、どのように、何を重視して行動するのか、という戦略を立てることが重要です。 戦略がないまま、ただ「行動」に重きを置く経営者は、多くの場合、戦術に振り回されています。戦術とは、「目に見える具体的な行動」のことです。

          戦略の再構築

          ランチェスター戦略を伝える身になって5年目に入っています。それまでの事業から180度、方向転換をして現在は、ランチェスター戦略の事業のみとなっています。ランチェスター戦略の肝である、一点集中主義や一点突破の考え方に基づく展開です。 4年間を振り返ってみて、戦略の再構築が必要と感じ、特に最近の一ヶ月間は「どうあるべきか」とひたすら考え続けていました。戦略は、一度つくったら終わりではありません。常に、この戦略で良いのかとチェックする必要があります。何故なら時流が絶え間なく変化し

          企業理念と経営理念の2つが必要

          経営理念とは、企業が何のために活動するのか、また、企業が目指すべき方向性を明確にするための存在意義をまとめた言葉です。経営者の哲学や信念に基づき、企業の根本となる活動方針や理想像を明文化したもので、企業内の全従業員が共有して、「意思の決定」や「行動の基準」となる基本的方針です。 創業者の思いや企業としての考え方、大切にすべき価値観などが含まれています。たとえば、「○○事業を通して社会に貢献したい」「従業員が笑顔で働ける環境を整備したい」などの思いを、経営姿勢や行動規範として

          優秀な人材はやってこない

          業種を問わず深刻な人手不足が続く中、ある調査機関によると、今年の上半期に人手不足を理由に倒産した企業数は182社に達し、過去最多となりました。これは、昨年の同時期と比較して72社増加し、2年連続で過去最多を更新したとのことです。 倒産企業の業種別では、建設業や物流業が多く、特に従業員10人未満の企業が全体の約8割を占めています。これは、中小企業ほど人材確保が困難な状況であることを示しています。 新たに人を採用することは、至難の業になる時代に入っています。新卒者を対象とした

          2枚の名刺を出す社長

          名刺交換の際、相手から2枚の名刺をもらうことがあります。1枚目は本業の名刺、2枚目は別会社となる事業内容の名刺というパターンです。あるいは、1枚の名刺の裏面に様々な事業内容が記載されている場合もあります。 2枚目の名刺を見ると、本業とは全く関連性のない事業内容であることが多く見受けられます。「なぜこのような事業をされているのですか?」と尋ねると、多くの場合「シナジー効果を狙っている」「昔から好きなことだから」といった回答が返ってきます。他に特徴的なことは色々と多岐に渡って事

          断捨離で戦略思考を磨く

          今年も半年が過ぎようとしていた6月下旬にオフィスの中のモノを断捨離しました。現在のオフィスを開設して10年になろうとしていますが、知らず知らずのうちに色々なモノが増えていました。 断捨離とは、自分の人生や日常生活にとって不要なものを断ち切り、物への執着心をなくすことで、身軽で快適な生活や人生を手に入れようとする考え方です。ヨガの「断行」「捨行」「離行」という3つの考え方に基づいて提唱され「不要な物を断つ、捨てる、物から離れる(執着しない)」という生き方を目指すことが、本当

          正しい知識があってこそ成果に繋がる

          経営者が正しい知識を身につけることは極めて重要です。特に、企業の根幹となる戦略の知識は、エンジンを兼ね備えた羅針盤のような役割を果たす指針となります。 経験や勘だけに頼ったり、間違った学びを続けていると、時代の変化や経営環境の変化に対応できず、経営危機に陥る可能性があります。 今の時代、「これで経営が上手くいく」と謳う情報が巷に溢れています。しかし、魔法のようなノウハウは存在しません。簡単に手に入る情報は、すぐに陳腐化してしまうからです。小手先のテクニックに惑わされず、ま

          戦略の学びを別物にしてはいけない

          経営活動は、市場という戦場における競合ライバル会社との戦いであることを認識する必要があります。顧客は常に各社を比較検討し、購買判断を行っています。これは自社都合に関わらず常に作用する市場の法則です。 多くの中小企業経営者は、経営学を熱心に学習しています。しかし、その内容は戦術的なノウハウに偏っているケースが多く、体系的な戦略構築に繋がっていないことが少なくありません。それぞれの学習内容がバラバラで、残念ながら努力の甲斐なく会社の業績向上に貢献できていないのです。 悲しいこ

          成果に厳しくない社長

          中小企業の約8割は赤字と言われています。頑張っているのに業績は一向に良くならず、赤字が続いている状態が多いのです。頑張っているのに何故、経営が良くならないのでしょうか。 この理由は、戦略がない、または戦略があったとしても間違っているからです。大半は前者の戦略がないケースが多いのですが、社長の経営が間違っているとも言えます。 このような社長は、赤字が続いている結果にも関わらず「何かに繋がるから。」とか「いつか何とかなる。」という楽観的な言動を聞くことが多々あります。 「何

          目的と目標の違いがわかっていない

          経営において、「目的」と「目標」はどちらも非常に重要な概念です。しかし、経営者が日常的に使用する言葉にもかかわらず、この2つの違いが理解できていない場合が多く、混同が生じてしまっているのが現状です。 目的とは、文字通り「目」で見える「的」のことを言います。「的」という言葉を使用するだけあって、「目的」は最終的に到達したいことを指します。目標とは、「目」で見える「標」であり、「目」で見た時に、その「的」に近づいているかの「標」となるのが「目標」です。目的という最終的なゴールに

          思いは形にする必要がある

          中小企業の社長は、強い思いを持ち、それを大切にする傾向があります。しかし、思いだけで突き進んでしまうと、悲惨な結果を招いてしまうことが少なくありません。一生懸命努力しているにもかかわらず、結果が出ないという状況に陥ってしまうのです。 思いを込めて商品やサービスを作り上げたにもかかわらず、鳴かず飛ばずで苦戦している企業や店舗は数多く存在します。その理由は、思い自体が十分に考えられていないため、悪い方向へ作用してしまうからです。そして、思いが足りないから上手くいかないのだと誤解

          自己満足の売り

          オフィスの近所にある鰻屋の店先にある、のぼりが変わった。よく見てみると「日本一美味い!○○式血抜き・・・」と書いてあった。果たしてこの訴求が鰻を食べたいお客に刺さるだろうか。 中小企業の社長に「御社の強みは?」と聞くと、一様に「献身的で誠実な社員です。」とか「品質と技術力です。」「迅速、丁寧な対応です。」「誰にも負けない思いを持っている。」などと答える。ホームページや広告物にも同じようなことが羅列されていて、これでSNS活用だといっても勝負にならない。 確かにそうであるか