【一望千里】ランチェスター経営ジム名古屋北 認定講師 新井雅樹

【戦略眼を、鍛える。】 ランチェスター経営ジム認定講師。一望千里舎Zoom早朝勉強会、…

【一望千里】ランチェスター経営ジム名古屋北 認定講師 新井雅樹

【戦略眼を、鍛える。】 ランチェスター経営ジム認定講師。一望千里舎Zoom早朝勉強会、戦略社長塾、経営実践ジムを主催。経営の8大要因の重要性と事業ドメイン、1位主義を構築する中小企業経営者に寄り添い支援を行っている。極めて稀な人生体験による言霊の講義は受講者の心に響いている。

最近の記事

成果に厳しくない社長

中小企業の約8割は赤字と言われています。頑張っているのに業績は一向に良くならず、赤字が続いている状態が多いのです。頑張っているのに何故、経営が良くならないのでしょうか。 この理由は、戦略がない、または戦略があったとしても間違っているからです。大半は前者の戦略がないケースが多いのですが、社長の経営が間違っているとも言えます。 このような社長は、赤字が続いている結果にも関わらず「何かに繋がるから。」とか「いつか何とかなる。」という楽観的な言動を聞くことが多々あります。 「何

    • 目的と目標の違いがわかっていない

      経営において、「目的」と「目標」はどちらも非常に重要な概念です。しかし、経営者が日常的に使用する言葉にもかかわらず、この2つの違いが理解できていない場合が多く、混同が生じてしまっているのが現状です。 目的とは、文字通り「目」で見える「的」のことを言います。「的」という言葉を使用するだけあって、「目的」は最終的に到達したいことを指します。目標とは、「目」で見える「標」であり、「目」で見た時に、その「的」に近づいているかの「標」となるのが「目標」です。目的という最終的なゴールに

      • 思いは形にする必要がある

        中小企業の社長は、強い思いを持ち、それを大切にする傾向があります。しかし、思いだけで突き進んでしまうと、悲惨な結果を招いてしまうことが少なくありません。一生懸命努力しているにもかかわらず、結果が出ないという状況に陥ってしまうのです。 思いを込めて商品やサービスを作り上げたにもかかわらず、鳴かず飛ばずで苦戦している企業や店舗は数多く存在します。その理由は、思い自体が十分に考えられていないため、悪い方向へ作用してしまうからです。そして、思いが足りないから上手くいかないのだと誤解

        • 自己満足の売り

          オフィスの近所にある鰻屋の店先にある、のぼりが変わった。よく見てみると「日本一美味い!○○式血抜き・・・」と書いてあった。果たしてこの訴求が鰻を食べたいお客に刺さるだろうか。 中小企業の社長に「御社の強みは?」と聞くと、一様に「献身的で誠実な社員です。」とか「品質と技術力です。」「迅速、丁寧な対応です。」「誰にも負けない思いを持っている。」などと答える。ホームページや広告物にも同じようなことが羅列されていて、これでSNS活用だといっても勝負にならない。 確かにそうであるか

          任せることの履き違え

          「うちの会社は社員の自主性を尊重して任せている。」と自慢気に語る社長がいる。まるで自分が器の大きい社長だと言わんばかりである。任せるという言葉は耳障りが良い。これを聞いた人たちからは「素晴らしい会社だ。」と称賛されることが多いので気分が良くなる。 任せるとは、どういう意味なのかわからないままに頻繁に使うので会社の業績は一向によくならない。企業は社長による戦略の意思決定で運命が決まる。そして会社の未来も、この決定にかかっている。 勘や経験、度胸の経営で場当たり的な戦術(対処

          一石を投じる

          ランチェスター戦略認定講師になって初めて講演をさせていただく機会に恵まれました。 地域工務店経営者の方々が集う会で、参加者は約40社60名。 冒頭に、「ランチェスター戦略をご存知の方、挙手をお願いします。」と尋ねたところ、4~5名の方が手を挙げてくださいました。 振り返れば、私が師匠の門を叩き、ランチェスター戦略認定講師コースへ通い始めた初日、まるで頭を殴られたような衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。 それまで何をやっても上手くいかないことが多く、その理由は

          信用される社長になる

          私が30歳で社長に就任した当時、最初に取った行動は、「絶対にこんな経営者にはならない」という戒めの言葉を記したノートを作成し、そこに日々の反省や教訓を書き綴ることでした。 「やりたいことリスト」の作成や将来ビジョンの明確化を推奨する書籍やセミナーは数多く存在しますが、私は、「経営者として絶対にやってはいけないこと」をリストアップすることで、自身の価値観を明確にしようと考えました。 私が最も大切にしている戒めは、「約束を守る」ことです。約束の時間に遅れない、支払いの期日を厳

          社長はやってはいけないことを知る必要がある

          50期を数える戦略社長塾が開講しました。ランチェスター戦略の認定講師となって1期のクラスを立ち上げたのが、ちょうど4年前の5月でした。これまで約200名の経営者の方々が戦略社長塾を受講されました。ほとんどの経営者が「もっと早く知りたかった。」と異口同音に感想を述べられます。 戦略は、文字通り戦いを略すこと。競合ライバル会社と戦わずに勝つ、負けないようにすることに尽きます。つまり、経営者として「やってはいけないことを知る。」ことです。ところが世の中の中小企業経営者の大半は、こ

          広告表現でお客が決まる

          戦略を決定したら、次のステップは、顧客に商品やサービスを知ってもらう広告活動となります。効果的な広告戦略を実行するためには、ターゲットとなる顧客を明確に定義し、適切な媒体を通じて適切なメッセージを届けることが重要です。 客層戦略に基づいた広告は、市場に与える影響が非常に大きくなります。新規顧客は、広告を通じて初めて企業や商品サービスを知ることになり、その印象が購買判断に大きく影響します。競合他社との差別化を図り、顧客の心を掴むためには、効果的な広告戦略が不可欠です。 「第

          市場活動こそが企業存続の鍵

          ビジネスシーンや経営者の勉強会などで頻繁に耳にする「事業」という言葉。しかし、いざ「事業とは何か。」と聞かれると、明確に説明できる人は意外に少ないのではないでしょうか。 事業とは、企業が営利を目的として組織を運営し、商品の販売やサービスの提供などの経済活動を営むことです。事業の成功なくしては、企業の存続はあり得ません。 事業は企業が行う活動であり、広い意味では経営活動と捉えることができます。そして、この経営の本質は市場活動、すなわち「お客づくり」にあると言えます。市場のお

          価格転嫁できないパン屋の悲劇

          価格転嫁を巡って、中小企業は依然として厳しい状況に置かれているようです。ある調査会社のデータによると、コスト上昇分の価格への転嫁率は43.6%にとどまっています。 中小企業庁の調査では、取引先の大企業から「今の価格で出来ないなら、やめてもらってかまわない。」とか「他社は何も言ってこない。」などの理由で価格アップの交渉に応じてもらえない事例もあるとのこと。大企業が取引の停止や縮小をほのめかして値上げに応じない場合、独占禁止法違反となる可能性も指摘しています。 中小企業の倒産

          戦術に溺れる社長と戦略で飛躍する社長の明暗

          起業したり、独立してから社長になって、最初にする仕事は専ら戦術が中心になるため年数を重ねるほど戦術に詳しい社長は多いようです。いわゆる、経験に基づく仕事の技術やノウハウが中心となります。この戦術だけが仕事と捉えている社長もたくさんいます。 しかしながら、戦略は戦術の延長線上にはありません。戦略を分かりやすく教えてくれる所や機会がないため、社長の中には、営業や販売などの戦術だけが経営活動の本質であると強く信じ込んでいる経営者が少なくありません。 このような社長に限って、業績

          成功事例収集マニア社長

          戦略コンサルタントとして様々な会社を訪問していると、「他社ではどのように行っていますか?」「成功事例はありますか?」といった質問を受けることが多くあります。 社長にとって、自社の取り組みが世間からどのように評価されているのか、他社がどのような成功事例を持っているのかは、大変関心のあることでしょう。他社の成功事例を様々な形で情報収集しようとする気持ちは理解できます。もちろん、他社事例には有益な情報が多く、自社と比較することで、自社の強みや弱みを把握することができます。 しか

          タグラインで伝える企業の旗印

          戦国武将、武田信玄の旗印は、「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」です。日本語読みは「其の疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」となります。 この意味は、風のように素早く進軍し、林のように冷静沈着さを保ち、火のように激しく攻め込み、山のように泰然自若と動揺することなく堅く守るという意味です。この語句は、「風林火山」として有名で、孫子の兵法・軍争編に見えるもので、軍隊をいかに進軍させたらよいかを説いた言葉です。敵将は、この旗印を見

          ホームページは社長の言行一致を証明する

          戦略が決定したら、次は仕組みづくりに入ります。この仕組みづくりにおいて、企業のブランディングは不可欠です。設定した顧客に自社を知ってもらうための広告活動を行い、その活動において重要なツールとなるのがホームページです。 SNSの活用が当たり前になった今でもホームページは会社の顔として重要な存在です。SNSで定期的な発信を行って、ホームページに誘導する導線が一般的かと思います。ところがホームページに掲載されている情報をよく見てみると、目を疑いたくなることがあります。 多くの企

          経営の差は無知の知にあり

          ユニクロなどを展開するファーストリテイリング社の入社式が先日行われ、柳井会長兼社長は新入社員へ向けて「無知の知。無知の知をぜひ自覚してください。」とメッセージを伝えました。 「無知の知」とは、古代ギリシャの哲学者であるソクラテスが提唱した概念で、「不知の自覚」とも呼ばれています。自分に知識がないことを自覚し、真摯に自分と向き合い、真の知識への探究をすることが大切だという意味です。つまり、知らないことを自覚し、知ったつもりにならず、自分がまだわからないことはわからないと認める