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人生会議ってなに?-Advance Care Planning-

みなさんどうも!HAMTマガジン緩和ケア担当のいなとらこと古田です。
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この連載では【鍼灸師が知っておきたい緩和ケア】についてお伝えしています。
今回は人生会議という言葉の意味について少し理解を深められたらと思います。

さて、皆さんは人生会議ってきいたことありますか?

ニュースやSNSなどでみたことがある方もいるでしょう。

”人生会議”とはアドバンスケアプランニング(Advance Care Planning:以下 ACP)の愛称です。
厚労省によるACPの普及・啓発活動の一環で、2018年に馴染みやすい愛称がつけられました。

ではどんなものかご存じですか?

誤った人生会議イメージ

「会議」ですから、こんなイメージをもった方もいるかもしれません。

ハッキリ言います。このイメージは間違いです!


どんな経緯で生まれたのか?

まずは、ACPがどんな歴史から生まれた考え方なのか、簡単にみていきましょう。

ACPの考えが生まれるまでの流れをスライドにまとめてみました。

ACP歴史

米国において、本人の意向がわからないまま延命治療が継続される事例などのパターナリスティックな医療をめぐって議論が巻き起こり、それをきっかけに生前の意思表示や事前指示(Advance Directives:AD)の考えが生まれました。

ADについて法制化され、患者の意思決定は尊重されたかに思われました。
しかし、その後行われた大規模調査(SUPPORT研究)であまり効果的ではないことが示されました。

本人の意思決定が医療の現場で実際に反映されるためになにが必要なのか…その実現に対して試行錯誤されてきた結果がACPにつながっているのですね。

ACPの定義はまだない…?

ACPについては国内外で様々な定義が唱えられています。
明確に「今はコレッ!!」という定義がなく、複数存在しているというのが正確な表現です。

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