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大企業とベンチャー企業のGYOMUハック

大企業からベンチャー企業に転職して、業務改善の勘所の違いを感じています。
それぞれのポイントの違いや類似点を知ることで、他社の事例を聞くときの手助けになったら良いな、ぐらいの気持ちで書かせてもらってます。

そもそもGYOMUハックとは?

前職(日系大企業)にてRPA導入を担当していた時、情報交換の場としてGYOMU HACKERS GUILDに何度かお邪魔させて頂いてました。
そちらの縁にて、GYOMUハックAdvent Calendar 2018にこの記事を投稿させて頂いております。
そもそもGYOMUハックとは?と感じる方向けに主催者miryさんのブログからGYOMUハックの定義を引用させて頂きました!

社内SEやBPR、ITコンサルなどビジネス要件に対して社内のシステム構築・業務改善・課題解決を行う人たちのことを総称してそう呼んでいます。

前職ではIT企画部門でRPAによる業務改善(自動化)をしてまして、現職においてもバックオフィス改善のためにシステム導入をガンガンしているので、きっと私は変わらずGYOMUハッカーで居続けているのかな?と思ってます。
(最近イベントに参加できてなくてすいません...!)

大企業の業務改善で感じた大変さ

業務自動化を担当してみて感じたのがこんな感じですね。
・業務フローのあるべき姿が分かる人がいない
・業務自体が必要なのか分かる人がいない
・同じ業務をやってる人が多過ぎて改善内容の定着が大変(マジで)
・セキュリティ面の懸念から社外のシステム使いたくない

私が考えていた業務自動化は、
1. 業務の棚卸をする
2. 稼働がかかっている業務や品質が求められる業務洗い出す
3. 優先度を自動化(効率化)する
みたいな流れだったのですが、実は2の工程の前に業務の目的や必要性を掘り起こし、実施業務を減らす提案の工程があったのです。

大企業は統制が取れているため安定して業務にあたることができますが、その副作用として社内ルールにより業務の本質が見えにくくなることが多いと思いました。

スタートアップの業務改善をしてみて

とにかく「やってみてから考える」が求められます。
大企業のように人数が多くないので、とにかく「時間」が貴重です。
例えば、Dropboxの導入って1人当たり1200円から導入できるのですが、これって社員1人につき毎月30分時短できれば余裕で元が取れるんですよね。
人数が少なさゆえに、SaaS導入の障壁が(大企業に比べて)異様に低いです。

逆に、「時間」の貴重さによる障壁もあります。
人数が少ないため、例えばSalesforceの追加開発とか、GASスクリプトによる業務効率化とか、コーディングに時間を割く必要のある改善が後回しになりがちです。

1. SaaSを導入して運用を叩きで決めて利用開始
2. SaaSの入れ替えと運用フローの改善で対応
これが弊社の基本的な流れになってます。

エンジニアの稼働に余裕ができれば変わってくるのかもしれませんが、現状はお客様に触れる部分に稼働をかけて頂きたいので...

どんな会社でも必要となるマインド

GYOMU HACKERS GUILDで登壇させて頂いた時にも最後の締めに述べさせて貰いましたが、「真心」が大事です。
(現職でも「愛」の言葉に置き換わって謎に浸透しつつあります。)

昨今の業務改善はITシステム絡みの改善が中心になっていると思いますが、ITシステムの中身を理解して利用している人は多くありません
そのため、システムを導入・改善した人のことを信頼して自分の業務の変更を受け入れる形になります。

逆に言えば、信頼できない人に依頼される業務の変更って受け入れることができないです
つまるところ、効率的な業務改善を実施することの前に、「自分はあなたのために業務を改善をしている」相手にアピールすることが大事になってくるというお話でした。

大企業でもベンチャー企業でも変わらないと思います。マジで。
GYOMUハッカーの皆さん、ともに愛を込めて業務を改善していきましょう!

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Taiga Fukasawa|深澤大我
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