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【雑記】マーケティングの戦略を使ってレゴでF-15を作ってみた

陸ガンを作成した第1回に引き続き、
マーケティングの基本的な戦略である
「顧客を絞り込む」
「顧客の望む状態を想定する」
「プロダクトのコンセプトを決める」
「コンセプトからプロダクトの仕様を決める」
といった要素を用いて作ったレゴを紹介してみたいと思います。
※ちなみにレゴは想像力を形にするアートであり、個人の世界観やこだわりをいかに採算度外視して作りこむものだと思うので、このような作り方を推奨するような意図はありません。

今回選んだのは戦闘機「F-15J」です。

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前回はソリューションを提供するかのように検討しました。ただレゴは嗜好品ですから、課題を解決という点は省いて、コンセプトからもっとあっさりとした要素のみを検討し、作成しました。
マーケティングなのに課題解決は考えなくてもいいの?と思ったかもしれませんが、あなたも好きな曲を買うときに何か課題を解決してくれると思いながら買いますか?なんかかっこよかったり、ロックだったり、声質が好きだったり、リズムが好きだったり、そこには困りごとを解決するというロジックはあまり介在していません。特にエンタメ業界では、課題解決のロジックで落とし込めないことも多いとは言われます。好きな漫画を読んでいるだけなのに、社会に対する不満が解消されるなんて分析されてもピンとこないでしょう。今回は嗜好品として、設計して作ってみました。

飾って楽しみ、時々変化を与えられる

がコンセプトです。今回もコストはかけたくないことから、重要な部分以外は重視しないスタイルで設計をしていきます。


【コストの設計】

低コスト:★★★★(優先度:高)
今回はありあわせのパーツで作りながら、一部重要な部分は新規調達しても構わない程度でコストをかけました。

【製品品質の設計】

1.堅牢性:★(優先度:最低)
今回は置いて飾る前提なので頑丈さは捨てます。
2.形状の再現性:★★★(必要最低限)
コストを優先し、使えるパーツの総数は抑え気味なので、ディティールは捨てます。
3.色の再現性:★★★★(優先度:高)
コスト最優先の状態では色をそろえるのは難しいのですが、今回は比較的同系色の色を持ち合わせている状況なのでなるべく色は統一感を持たせるようにこだわります。
4.可動域:★★★(必要最低限)
基本的に戦闘機なので稼働する部分は考えませんが、一部可動する機構を取り込むことになるので★3で。
5.ポーズの保持力:★★(優先度:低)
そもそも可動するパーツがないので、手を抜きます。
6.機能の再現性:★★★(必要最低限)
飾るだけですが、模様替えできるようにギミックを仕込むことにします。

ポイントをまとめると以下

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プロダクトの紹介

さっそく、仕上がりを紹介します。

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対艦ミサイル搭載状態(上)

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空対空誘導弾装備(上)

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補助輪の格納も可能です。

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後細かい話になってしまうのですが、飛行機の上半身全体、および先端と末端部分は横方向は偶数凸構成。胴体中盤の下半身のみ奇数凸構成にすることで、一見横幅偶数凸のでありながら補助輪を体の中心に据えるという、結合力のが弱いながらも形のバランスが良い、堅牢性を無視したからこそ可能なぎりぎりの設計となっております。

凸解説2


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