コロナ禍でのジョブローテーションを推奨します

ジョブローテーションのメリットは複数の部署を経験することによるゼネラリストになれること、デメリットはプロフェッショナルが育たないこと。コロナ禍だと、対面の引き継ぎが難しい会社があるから、ジョブローテーションは一年先送りという風潮があります。でも、こんなときだからこそ、ジョブローテーションはやるべきです。
 
何故か?
 
1.デジタル化が促進される
面談ができないので、ホワイトボードを使っての説明や紙を指さしての説明が容易でないためパソコンのソフトを使って説明をする必要があるなどデジタルを駆使するための工夫をしなければならないこと、管理画面を共有して説明するスキルとインフラの整備をしなければならないことなど、今まで敬遠されたコトを着手する人が増えるし、会社もそれに取り組まないといけないので、タイミングとしては非常に良い。
 
2.持て余している在宅時間の有効活用
ジョブローテーションをやる会社は基本的に従業員が多く、業務も多岐にわたる会社です。売り上げ規模もあり、国から在宅勤務の推奨と声がかかる会社が多いです。通勤時間がなくなり、ランチも自宅で簡単に済ませられる。余計なコミュニケーションが減るとなると、仕事時間は増える。特にこのコミュニケーションは、上司からの雑談、近い人のゴシップと結構時間を使っているのと「ちょっと教えて」「ちょっと時間ある」などの上司の雑務手伝いや確認タイム、説教タイムが減るのは大きいです。空いた時間は大きいので、業務をさせないといけません。そこで、ローテーションさせて、上記のデジタル化を一緒に勉強させる最高のタイミングになります。
 
3.無駄な慣習がなくなる
ジョブローテーションをきっかけに、今まで慣習的にやっていた業務、結構「形骸化」したませんか?形骸化とは、形の骸(むくろ)と書いた通り、意味のない会議をダラダラ毎週続けている、必要でない資料を出し続けている、など、そう言った慣習を無くすタイミングでもありますね。本質的なことに時間を割くタイミングでもありますね。
引き継ぐ仕事がたくさんあり、デジタル化も勉強が必要、でも時間が増えたのでしっかりキャッチアップする、そうすると形骸化されたことが気になり、無駄な習慣がなくなる。本質が気になり、覚えたデジタルスキルを駆使して色々と調べ始める。実はこの時代になると、意外と横の連携が進み、上司が部下にデジタルを教えるなど、スキルの共有も進んだりするので、取り残されることが案外少ないのかと思っています。
 
ただし、情報システムや法務、経理財務、マーケティング、開発者などの職人と言われるプロフェッショナルはジョブローテーションさせるのは簡単ではないですよね。 プログラマーとかデザイナーとかは特にそうですね。専門職の色が強く、学校で勉強すべきスキルですよね。専門にしている人はローテーションが難しく、業務委託やアウトソーシングをする場合もあるため、一概には言えないですが、属人化している箇所を出来るだけ引き継げるようにすることでしょうね。情報システムにはヒトがかけられず、常に忙しい人もいるので、上長や会社が手を打つ必要があるな、と常に思っています。
 
ジョブローテーションは反対という意見も多いですが、ゼネラリスト育成と相手の立場もわかる、というセクショナリズムを無くす、素晴らしい仕組みだと思います。大企業の皆さんは是非ジョブローテーションをやって下さいませ!!

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