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非誠勿擾中国商標事例

非誠勿擾と言う中国映画ご存知ですか?

wikiの紹介です。
2008年公開の中国映画で、
この映画の大ヒットにより多くの中国人は北海道の美しさに感動し、
中国では、物凄い北海道観光ブームも起きました。

ここでは、
非誠勿擾と言う4文字を巡る中国商標の話をしたいと思います。
当時、この映画を製作した会社は、重要な区分ではしっかりと商標を取りました。

制作会社が出した区分

ご覧の通り、
サービス関連でしっかり取れており、商品関連でも重要な25,28,9などでも取れています。

合計21件
38類のテレビ放送関連

映画製作会社は、合計21件の非誠勿擾商標を中国で出しました。当然ながらテレビ放送関連の役務もしっかり確保しました。
但し、想定もしなかった45類の結婚相談関連の指定役務は出していませんでした。
そこで、この隙間に入り込んだ個人の方がいました。
問題になった商標↓

45類で他人に取られた問題商標

この個人の方が、
その映画が上映された翌年の2009年にこのフォントまで同じの商標を45類で出しました。

問題商標の書誌情報

この商標は、その翌年の2010年にしっかり登録査定を受けました。
今ならあり得ない展開ですが。。。
因みに、指定役務は、「交際相手の紹介」「結婚相談所」でした。

その後、
中国の地方放送局が、婚活番組である「非誠勿擾」を立ち上げました。
この番組の紹介は下記記事参照↓

当然ながら、これはテレビ番組なので、映画製作会社が持っているテレビ放送関連の商標権のライセンスをもらった上に、この番組を世の中に出しました。

これに対し、
上記45類の結婚相談関連の商標を持っている先取り業者が、このテレビ番組が自分の商標権侵害したと訴え、その揉め事は何年も続き、1審、2審、再審まで行きました。
1審で負けた商標権者が諦めず控訴した結果、2審で勝ったんですね。
その後、再審まで行って、結局、あのテレビ局は2016年になってようやく非侵害判決をもらいました。
(2015)深中法知民终字第927号---問題になった2審判決
判決日:2015-12-11

2015年、
この頃の中国商標って、
出願権利化、権利化後の権利行使において、判断基準にいろいろとおかしい部分が多かったと思います。
今だったら、この問題商標が出願されたとしても、そもそも登録になり得ないし、もっと言えば、この商標出願を手伝った特許事務所も罰金課されます。
参考までに、私が書いた以下の別記事を御覧ください。

以上

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