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横浜熱闘!横浜ダービー観戦記

政府による緊急事態宣言でGWのJリーグがリモートマッチとなることが確定した日曜日、その1日前のこと。
ちょうどその決定がなされるギリギリのタイミングで自分は横浜にいました。
そう、その日は横浜のサッカーファンにとって年に2回のお祭り!横浜ダービーが開催される日だったのです。

去年、平日開催などもろもろの理由で、一度も行くことが出来なかったマリノスのホームゲーム。
今年は先日の湘南戦で約1年半ぶりの日産スタジアムに帰還したのに引き続き、二回目の参戦。
マリノスの試合は初めてとなる前から懇意にしているサッカー好きの友人を連れて、去年のホームは平日で行けず、アウェイはチケット争奪戦に惨敗してなくなく見送ったこの試合に満を持して臨みました。

横浜ダービーは、主にその地域の大都市同士の対決となることが多い国内のダービーマッチに比べて、かつて存在していた横浜フリューゲルスの存在が密接に絡む特殊なダービーマッチです。

1999年に合併によりJリーグから姿を消した横浜フリューゲルスは現在、マリノスのチーム名の「F」に受け継がれており、マリノスが実質フリューゲルスを継承するチームですが、あくまでもフリューゲルスの魂を守りたいというビジョンのもと、サポーター団体が立ち上げたチームが横浜FC。言うならマリノスとの関係は腹違いの兄弟のような、個人的にはそんな印象です。

しかし、同じ横浜市のライバルとしてお互いのライバル意識はもちろんあり、過去には横浜FC側から挑発的な横断幕や、マリノスのチャントを改変した攻撃的なチャントが歌われたり、一方マリノス側も2007年の二回目のダービーマッチの際には降格圏に低迷していた横浜FCを攻撃するように「最後の横浜ダービー!」とクラブが過激なキャッチコピーをつけたり、普段のチャントにも「俺らだけが横浜」と歌われていたりと、お互いを意識している様子が伺えます。

さて、当日12時30分に友人と新横浜で待ち合わせしていたんですが…時間設定が壊滅的に下手な私は1時間も早く着いてしまいました。アホか。

駅で待っていてもすることないので…とりあえず一足先に日産スタジアムへ。実は気になるグッズが出ていたのです。

それはプレイヤーTシャツというもの。胸には日産のロゴ、後ろには選手名とナンバーが入った、いわば簡易ユニと呼べる代物。しかも普通ユニよりだいぶ安価で、普通ユニとは違うデザインながらなかなかオシャレ。

というのが、私マリノスのユニを買ったことがなく、2019年にもらった沸騰ユニを未だに着ているのです。別に問題はないかもしれないけど、いつまでも最初の配布ユニ着てるのも…と狭間に揺れた結果…物欲に屈しました。

そして着てる画像をツイートしたらなぜかいいねが100以上つく。なんでですかみなさん笑、こんなアラサー野郎が着てる画像に笑

てなわけでユニじゃないけど新しいアイテムを身に纏って知人と合流し再び日産へ。マリノス戦は初めてな彼にダービーの歴史やマリノスの注目選手など蘊蓄を語ってました。まだ私マリノス戦参戦10試合もないけどね笑

さて、席に着いたらひとまず歩きっぱなしだったから休憩。たまたまマリノスユースのちびっ子同士の交流戦やってました。何人が将来日産で本当にプレーできるかわからないけど粋な計らいだよね。あと今はヴェルディもマリノス出身選手が結構いるから、何人かは数年後ヴェルディでプレーしてるかもしれない笑

さて、一休みしたらスタグルを探しに。何度も足を運ぶうちにマリノスのスタグルの充実ぶりに驚かされる。今回はこれ。キックオフギリギリまで待ったけど食べたい味。肉の大木屋さんのステーキサンド!スタグルとしてはワンランク上の存在。とにかく分厚い肉とシンプルな味付けがたまらない一品。とにかく旨い。友人も大満足でしたね。

そんなこんなでキックオフ。序盤こそパスがうまく繋がらず、逆に危ないシーンもあったものの、マルコスジュニオールのPKで先制すると、オナイウ阿道が追加点!2-0リードで前半を折り返します。
ハーフタイムには一度スタジアムを抜けて、成田ゆめ牧場さんのジェラート購入。これも旨い!暑い日にはいいよね。

後半もマリノスのゴールラッシュは止まらず、オナイウ、前田大然のゴールで突き放すと、最後は今日がデビュー戦の新加入レオセアラーの挨拶代わりのゴールで終わってみれば5-0。文句の付けようがないマリノスの大勝でした。

そして勝利のトリパラ。実は個人的には2019年最終節以来です。最初に見た時すげえなと思っていたトリパラを自分が回すことになるとはね。

そして試合後には少し居残りして、こちらも旨いと評判の「WEEKEND」さんのスペシャルコーヒーを。直接淹れてくれる本格的なもの。今回は怪物オルンガにちなみケニアのものを。苦味の中にはフルーティさがあってなかなか味わい深いコーヒーでした。

さて、最後に。
今回のダービーはどうしても試合結果がクローズアップされがちだけれども、それ以上に思ったのは。
失礼な話になってしまいますけど、過去のダービーでの出来事とか聞いていて、楽しみな半面トラブルとかが起きないか不安もありました。前日に不穏なリリースが両クラブから出たりもしましたし…

ただ、少なくとも俺が見た限りでは全然そんな殺伐とした雰囲気はなく、普通にマリノスのスタグルの列に横浜FCサポの方も並んでいたり、試合前に私も含めお互いのサポ同士で談笑したり、和気藹々とした雰囲気でした。

これはマリノスの運営がしっかりしていたのもあるのかもしれませんが、もしかしたら今までのそういうエピソードだけ切り取って、勝手にそういうイメージを抱いていただけなのかもしれません。

本当のダービーマッチは、どんな相手でもあくまでバチバチするのはピッチの中だけで、それ以外の所では敵味方関係なく楽しい時間を過ごせる、そういう場所であるべきなんだと。

その空間を作っているのがマリノスのサポーターの先輩方の皆さんであり、当然それを支えるマリノスの運営さんの努力があることを忘れてはいけない。

東京生まれ東京育ちで横浜には縁もゆかりもなく、サッカーという娯楽だけでつながっている私ですけど、この横浜という街がますます好きになった、そんな一日でした。

次の三ツ沢の横浜ダービーも、ガチな人もライトな人もみんなが楽しめる、平和なダービーになりますように。

横浜なら手を叩こう

横浜なら手を叩こう

横浜なら最後に笑おうぜ

さあみんなで手を叩こう

(横浜FCチャントより)

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