イノベーションと起業家精神
今日はドラッカーの「イノベーションと起業家精神(エッセンシャル版)」の読書メモを書きます。
言わずと知れた名著で、何回か読んでいる本です。
1. イノベーションとは?
「素材」に有用性や富を創造する能力を与え、それを「資源」にする創造的な行為(ドラッカー)
2. 7つのイノベーション機会
①予期せぬ成功と失敗
適切な成功と失敗
変化や認識のギャップを分析
②ギャップを探す
- 業績ギャップ・・・有利な条件なのに業績が良くないなど
- 認識ギャップ
- 価値観ギャップ・・・売り手と消費者のギャップなど
- プロセスギャップ
③ニーズを見つける
・3つの条件
- ニーズが明確に理解され、目標設定が可能
- イノベーションが必要な情報や知識が入手可能
- ニーズに対する解決策が受けられる
④産業構造の変化を知る
急速な成長、トップ企業の業績悪化、技術合体、仕事の仕方の変化など
⑤人口構造の変化を知る
⑥認識の変化をとらえる
⑦新しい知識を活用する
・複数の異なる知識の結合
・どんな知識が欠落しているか予め分析が必要
七つの機会の順番には意味があり、信頼性と確実性の大きい順に並べてある。
3. イノベーションの原理
・機会の分析
・外に出て、見て、質問する
・単純かつ具体的なものに絞る
・小さくスタートアップする
・多角化しない
・現在のためにイノベーションをする ×未来のため
4. 感想
イノベーションの言葉を技術的な側面ではなく、経済や社会に関わる用語とドラッカーは捉えています。技術的な側面だけでなく、「いかに価値を生みだすか」に我々はより意識を向ける必要があります。
また、派手なイノベーションに意識が向きがちではあるが、イノベーションのほとんどが平凡であることに留意しなければなりません。
これが七つの機会の順番に表れていると思います。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。