ラテラルシンキング(思考の幅を広げる思考法)
今日の本は木村尚義さんの「ずるい考え方」。
常識にとらわれない自由な発想をし、さまざまな可能性を探る「ラテラルシンキング」という考え方を用いながら、最短ルートで問題を解決しする周りからは「そういう方法があったか」「してやられた」と思われるような思考法のノウハウを綴った一冊です。
【1】ラテラルシンキングとは
思考の幅を広げる思考法
解決策を導くための順番や過程はあまり問題にならず、スタート地点からジャンプしていきなり答えに到達可能
【2】ロジカルシンキングとの関係
ラテラルシンキングとロジカルシンキングは補完の関係
違いに関しては下記
◆ラテラルシンキング
目的:思考の幅を広げる
思考の方向性:水平思考。考え方の可能性を広げる。物事の可能性を
広げる。本質を考える。
解答:唯一の正解はなく、たくさんの解答がある
考え方:自由奔放に発想する。直感を大切にする。枠組にとらわれない。
◆ロジカルシンキング
目的:道筋を立てて、論理的に解答を導きだす
思考の方向性:垂直思考。一つの考え方を深く掘り下げる。物質を分類・
整理する。具体化を考える。
解答:基本的に解答はひとつ
考え方:常識的・経験的に発想する。論理を重視する。既存の枠組にあて
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【3】ラテラルシンキングに必要な3つの力
①疑う力
②抽象化する力
③セレンディピティ
①疑う力:固定概念を打ち破る力
「~であるはず」「~なるはず」に対して「なず?」「本当?」「今はね」を活用して考える
②抽象化する力:物事の本質を見抜く力
あるモノを何もしらない宇宙人に説明するとしたらどう説明するか考える
例. もしフォードが顧客のニーズ通り「速い馬」を追求していたら成果はでなかった
③セレンディピティ:偶然を偶然として無視しない力
日頃の小さな発見や思ったことを見逃さない
例. ウェゲナーは大陸の地形を見て大陸地動説を唱えた
【4】最小の力で最大の効果を出す
①他者の力を借りる
②作業を組み合わせる
③楽する権利を手に入れる
①他者の力を借りる
コバンザメ型(大企業と連携することで利益を得る等)、寄生虫型(ラーメン屋の横にラーメン屋を出す等)、ヤドカリ型(win-winの関係)がある。
②作業を組み合わせる
業務を組み合わせた方が時間短縮になるなど。
製品での組み合わせも有効。例えば、カリグラフィとPCを組み合わせたアップル。
③楽する権利を得る
権利を手に入れれば楽ができる。タダな資源を有料に変える。
先をみる力を持っていても楽できる可能性がある。(エジソンは電球発明したらすぐに電力会社を構想した。)
【5】感想
仕事柄ロジカルシンキング求められることが多く、発想の幅を広げたくて選定しました。ラテラルシンキングについて面白い事例を交えながらの説明で分かりやすかったです。
ただ、これだけで当然ラテラル思考が身につくわけではないので、本書にあるように「疑う力」「抽象化する力(本質を見抜く力)」「セレンディピティ」を引き続き鍛えたいと思います。
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