戦っても戦っても多分勝てない
マインドフルネスをするようになってから気づいたこと。
思考と戦っても勝てない。多分。
反すう思考は多分負けイベント
以前お風呂で一人反省会をしていることを書きましたが、その時に出てきた反すう思考。
ぐるぐる思考ともいわれますが、自分にとっての問題(ネガティブな出来事)を何とかしようと色々考えることですね。
これ自体は別に悪いことではなく、ある意味で何らかの問題を解決しようとする働きでもあります。自分にとって嫌なことや困ったことがあったときに、何がよくなかったのか、どうすれば良かったのかを考えることで、現実に起きた問題にどう対処していくかを考えるということになります。
しかし、この反すう思考は自分を時に苦しめてしまいます。
問題を解決する目的で行われている思考なのに、いつの間にか自分自身を否定する考えに繋がってしまう。そう考えた時に、これって結構怖いことだよなぁ…って思いました。
一人反省会の時も、私は別に自分を責める目的で考えていた訳ではありません(何なら責めている自覚もなかった)。でも、失敗体験を思い返す度に、「どうしてあんなことをしたんだ」「よく考えればわかるのに、考えが足りなかった」「仕方なかったところもある。でも、きっと他の人なら回避できた」といつの間にか問題を解決するという目的がどこかに行ってしまっていました。
知らずに自分を責めていました。
さらに私の場合、この自分を否定する思考にはまず勝てないんですよね。
必死になって自分なりの言い訳を考えたりどうすれば良かったかを考えたりしても、失敗した時のイメージばかりが出てきてとにかく辛くなっていく。
しかもそれを意図的でなく、風呂に入ったら自動的に始めるんだから、もはや逃げ場もない。
今考えても結構辛い状況ですね。
そもそも戦う必要はどこにあるのか?
マインドフルネスをしていると、時折思考と距離を取っているような感じになることがあります。
マインドフルネス瞑想では呼吸や身体の感覚、そして自分の思考をあるがままに受け止めるといったことを練習していきます。
瞑想中はあまり「これができた!」という感覚になることはないのですが、瞑想を始めてしばらくたった頃。
不意に自分の思考と、今目の前の現実が別なものであることに気がつきました。
頭の中にその日失敗したこと、嫌だったことなどが頭に浮かんだのですが、「でもそれって既に終わったことであって、私が今やっているのは風呂場で頭を洗っていることなんだよなぁ」という感じ。
これに気がつくと、結構気持ちが楽になりました。
もちろんいつでもそれができるほどにはなってないのですが、気持ちの切り替えスイッチを手に入れた感覚でしょうか。
あくまで切り替えるだけ(それ以上掘り下げない感じ?)なので、なんか頭の中で格闘している感じがしない。
戦ってないので、負けることはない。
ただ、離れただけ。
それだけで気持ちがずっと楽になった。
その辺が、きっと私のマインドフルネスへの興味が深まっていったきっかけだったと思います。
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