Welcome to 岡崎研究室!!【前編】
こんにちは!岡崎研究室へようこそ!!
本日は、数学(微分積分)や情報関連法規と情報倫理などの科目を担当する岡崎 浩司先生のご紹介です!
【自己紹介】
岡山県出身。大阪大学工学部を卒業、同大学院工学研究科博士前期課程を修了し、日本電信電話株式会社(NTT)入社以降NTT、NTTエレクトロニクス(NEL)、NTTドコモで研究開発を行ってきました。
中学時代から写真(フィルムカメラのメカが好き)とアマチュア無線(特に海外との交信)が趣味でしたが、どちらもデジタル化の波にのれず、取り残された感じになってしまいました… この学校の先生となったからには、頑張ってキャッチアップしたいと思っています!
【研究分野(職業分野)について教えてください!】
学生時代は、高温超伝導体や形状記憶合金(ってご存じですか?)がなぜそんな特徴を示すのかということを探るため、その材料の結晶構造の解析を行っていました。
NTT入社以降は、主に無線通信の発展や高度化に貢献すべく、半導体集積回路(IC)、装置やシステムの研究開発を行っていました。思い出せる範囲でもう少し詳しく書きますと、NTT入社直後は衛星通信用の地上側の無線通信装置、次いで、まだWi-Fiがなかったころの無線LAN用のマイクロ波集積回路(MMIC)、人工衛星搭載用の無線通信装置、NELでは光通信用の高速IC、そしてNTTドコモでは第4世代以降の移動体通信(4G, LTE, 5G, 6G)用の高周波回路やシステムの研究開発と経験してきました。
入社数年後に、半導体トランジスタの性能があがればICの性能もあがるので、回路技術としてはもうやることはないのではないか、と思ったこともありました。でも、新しい高性能トランジスタに生じた課題を交わしながら回路をうまく動かす工夫をしたり、性能があがったトランジスタの性能を極限まで引き出すICとするにはあたらしい工夫が必要だったり、性能があがった新しいトランジスタには新しい使い方が生まれて、それ用に最適な回路をどうつくればよいのかとか、と、結局、回路技術の革新にも終わりがないことに気づいて、現在にいたっています。
【その分野を目指そうと思ったきっかけはなんですか?】
学生時代の専攻は材料分野で、趣味がアマチュア無線でしたので、仕事(プロ)と趣味(アマチュア)とを一緒にしたくないと思って、NTT入社時に材料関係の研究がしたいと希望しました。入社後、当時のNTTの無線システム研究所に配属され、仕事と趣味がかぶってしまいました…
まだドコモがNTTから分社化される前の話で、当時無線関係の研究は人気がなかったそうで、履歴書の趣味の欄に「アマチュア無線」と書いてしまったから配属されてしまったのだ…と思っていました。
回路や通信装置には興味があって、結局30年もこの分野・業界にいるので、やはり自分にあっていたのだと思います。NELにいた2年間以外は、ずっと無線通信のハードウェアの研究開発に携われて、無線通信の発展を実感できて、結果的にはよかったと思っています。
前編はここまでです!
次回、後編もお楽しみに~♪