マガジンのカバー画像

社会心理学

37
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

心理系大学院に行くまでの勉強

社会的性格
フロムは社会や文化が個人の考え方や性格にどのように影響するかを考察した。そして、所属する社会の政治や経済の仕組みに影響されて出来上がった性格を社会的性格と呼んだ。社会的性格には非生産的性格と生産的性格がある。
非生産的性格
❶受動的な性格
自分が求めるものは全て他者から与えられるものだと感じている。常に愛されることを求め、他者の判断に頼ろうとする。
❷搾取的な性格
自分が欲しいと思うも

もっとみる

心理系大学院に行くまでの勉強

現代人は伝統的・封建的な縛りから解放され、自由を手にした。けれどその結果、人は様々な絆から切り離され、自分の生き方を自分一人で決めなくてはならなくなった。こうした不安や孤独に耐えきれなくなると、人は自分を縛る権威を進んで受け入れてしまう。こうした性格を権威主義的パーソナリティという。
フロムはナチズム期のドイツ人を精神分析的に研究し、当時の人々にこの権威主義的パーソナリティという社会的性格を見出し

もっとみる

心理系大学院に行くまでの勉強

親近効果
アンダーソンは、最後に認知した情報が全体の印象を決める場合があることを発見した。これは親近効果と呼ばれ、アッシュによって提唱された初頭効果とは逆の性質を示す。印象形成には、対象があらかじめ強い関心がある場合は親近効果が、対象に関心が薄い場合は初頭効果が有効とされている。

心理系大学院に行くまでの勉強

中心語
ある人に対する印象が形成される際、たとえば「温かい」とか「つめたい」という情報はほかの情報よりも最重視される。こうした中心的な働きをする言葉をアッシュは中心語と呼んだ。そして、中心語が形容する特性がほかの特性を打ち消すどころか、意味をも変えてしまう効果を中心的特性効果という。

以下、最近の愚痴というか悩み。
職場のパートさんの愚痴を聞いたところからただの世間話だったのが、どうやらその後ろ

もっとみる