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詩・言の葉・小説

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詩や言葉の投稿を掲載していきます。 小説もここに掲載していきます。
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【連載小説】透明な彼女 vol.11「指輪」

https://note.com/tibihime/n/n27c9b6fa403e お炊きあげした洋服を早速着るユイ。 なかなか…

ちびひめ
2日前
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【連載小説】透明な彼女 vol.10「嫉妬」

一週間ほどかけて、ユイの絵は完成した。 あとはサインをするのだが―― 「俺の名前にしとく…

ちびひめ
3日前
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【連載小説】透明な彼女 vol.9「カンバス」

https://note.com/tibihime/n/ndc12979b9c6c 翌日からユイは朝早くからカンバスの前に座って…

ちびひめ
4日前
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【連載小説】透明な彼女 vol.8「バイト」

バイト先は意外に早く見つかった。 近所のしティモールの食堂だ。 料理ができない俺を、それ…

ちびひめ
5日前
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きちんと、折々しく、丁寧に生きる

この6年ほど、きちんと生きるようにしている。 折々しく(造語ですが)、丁寧に、折り紙の端を…

ちびひめ
6日前
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【連載小説】透明な彼女 vol.7「病気?」

俺はこうした生活を1ヶ月繰り返している。 相変わらずユイは誰にも見えないようだ。 俺は黙…

ちびひめ
6日前
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【連載小説】透明な彼女 vol.6「二人暮らし」

その日から俺とユイの二人暮らしが始まる。 相変わらずユイは十歳くらいの少女のままだ。 コンビニに行くと、俺はユイに何が食べたいか尋ねる。 横にいた人が怪訝そうにこちらを見る。 ユイは 「あたし、幽霊だからお腹空かないよ」 と笑って言う。 「そ、そうか……」 俺はコンビニ飯を買って外に出た。 ユイが危なくないように俺は車道がわを歩く。 いつもの癖だ。 ユイは楽しそうに側溝の蓋を一つあきにとんで歩く。 そんな姿は今まで見たことがない。 年齢が下がっている

【連載小説】透明な彼女 vol.5「ユイ?」

あれから二年。 俺には彼女ができたりなんかもしたけれど、誰とも長く続かなかった。 二年と…

ちびひめ
8日前
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【ショートショート】あなたのキスは今宵の月のように冷たい

夜の闇が静かに街を包む中、私は一人で歩いていた。蒸し暑い夏の夜で、汗が背中にじっとりと張…

ちびひめ
9日前
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【連載小説】透明な彼女 vol.4「葬儀」

『コウヘイくん?ユイが、ユイが……!』 ユイの携帯からかかってきた電話の声の主はユイの母…

ちびひめ
9日前
19

【連載小説】透明な彼女 vol.3「水族館」

ユイは俺の手を引っ張って早く、早く、と促す。 大丈夫、そんなにいそがなくても水族館は逃げ…

ちびひめ
10日前
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【連載小説】透明な彼女 vol.2「夏休み」

旅行から帰った俺たちは残った夏休みを満喫していた。 ドライブももう慣れたもので、親父のボ…

ちびひめ
11日前
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【連載小説】透明な彼女 vol.1「プロローグ」

俺たちは付き合いだして一年。 ようやく行事を一巡りしたところだ。 俺たちは大学四年の春、…

ちびひめ
12日前
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【詩】傘

しとしとと雨が降る あの人は傘を持って来ていない様子 相合い傘で帰ろかな 誘う気力は満タン あとは誘うだけ でも、その一声がでないの 一緒に帰ろ その一声がでないの あのねあたあたしあたしあのねあなたあなたと一緒にかかかか帰りたいの やっと出た一声はどもってどもって なにを言っているのかわからない あのねあのあたあたしあなたあなたに傘を貸したいの あの人はゆっくりこちらを向く あのねあたしあなたと帰りたいの あたしあなたに傘をかしたいの やっと言