【小説】バージンロード 最終章「バージンロード」
バージンロードを踏みしめるかのように、一歩、また一歩と父に手を引かれて歩いていく。
レンの横まで来たら、レンが私をエスコートした。
お金がないので、挙式だけになったが、私はそれでも充分嬉しかった。
「結婚指輪の交換をいたします。」
指輪を交換しあう私たち。
「では、誓いのキスを」
神父さんが言った。
レンは私のベールをあげると、優しく頬にキスをした。
私たちは正面を向くと丁寧にお辞儀をした。
「コングラチュエーション、ミスター&ミセス中沢!お祝いの拍手をどう