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その日のデート

夜に逢うと、ゾクゾクした
わたしのくるまに彼を乗せ、
どこまでも走った
くらいくらい道を
誰もいないところに行きたくて
ふたりになりたくて

そしたら、山の中にいて
見渡す限り
よるのやま夜の山
どうしたらいいの
たぬきもきつねもいない
みんなねてる

おしごともやめるの
ごはんもたべない
ふたりでいたいから

でもホテルがない

どうしようか
ふたりで相談
外も車も嫌
痛いから

でもホテルがない

ここはよるのやま夜の山
こんなところに来ちゃったのわたし
でも帰りたくない

しょうがないから、コンビニでも行こうか



初出 現代詩フォーラム 20040330

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