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自己紹介

海外旅行にハマった外資系勤務のワーキングマザー

社会人になって間もなく、ふと思い立って一人で中国の西安に出かけた。

西安の空港に降り立つが、タクシー乗り場がわからない。

当時はスマホのような便利ツールもなく、「地球の歩き方」がバイブルだった時代。中国語もわからないし、さてどうしよう…と思っていたら、同じように一人旅と思しき日本人から声を掛けられた。タクシー代の節約になるから、と日本人3人で市内中心部までタクシーで移動し、そこから各々のホテルへ分かれた。

初めての一人旅。
不安だったので、4つ星ホテルを予約していたのだがこの選択は間違いだった。4つ星だけあってプライベートは保たれ、安全性はバッチリなのだが、一人旅初心者である私にこの環境は孤独過ぎた。

インターネットがどこでも使える時代ではなかったから、家族や友人に連絡をすることもできない。故に旅先でのコミュニケーションはホテルの客室に篭っていると遮断されてしまう。

ホテルのレストランでは、「こんな小娘が一人で?」と言わんばかりに従業員からの視線が刺さり、どうせわからないだろうと思っているのか結構なボリュームでこちらをチラチラ見ながら話をしている。街中で食事をしても同じかもしれないと躊躇した。寂しさに涙が出そうだった。

孤独をいやすのは人との繋がり

しかし、空港で出会った旅の仲間と夕飯を食べる約束をしていたことが私の孤独を癒してくれた。ドミトリーやゲストハウスへ行くと旅の情報が集まっているよ、と教えてもらい、彼らがこれまでに経験してきた旅の話を楽しそうに語るのを聞いた。

翌日は中国人の個人ガイドを手配して兵馬俑へ行き、秦の始皇帝の話を沢山した。リアルに中国で生活しているリアル中国人と日本語だったけどリアルに会話できたのも新鮮だった。

翌年、2回目の一人旅は同じく中国の成都。パンダと九塞溝を見に行く、というミッションを自分に与えた。

中国語を学び、簡単な会話はできるようになった。前回の反省を活かしてゲストハウスを宿に取ったので様々な国籍のツーリストと出会えた。上海に留学中のイギリス人とパンダ繁殖基地へ行ったし、日・英・伊・台、多国籍メンバーで刀削麺を食べに行った。

ゲストハウスで手配してもらったツアーで九塞溝に行ったときには中国人ファミリーが自分たちの仲間に入れてくれ、観光しながら写真を撮ったり、食事したりと丸一日彼らと一緒に過ごした。

「旅先での人との繋がりがこんなに楽しいなんて。」

全部自分で準備して、日本では簡単には経験できないことを実現できた自分に自信が持てるようになり、旅が楽しくなった。

現在の私

以降、ほぼ毎年最低1回は海外に旅行している。そのために今の仕事をしているといっても過言ではない。
我が家の子供たちの海外デビューはそれぞれ0歳6か月の頃。渡航は東アジア、東南アジアを中心に独身時代からの分を含めて30回を超える。外資勤務ということもあり旅行では苦労しない程度の英語と簡単な中国語を話す。子育てを優先するために封印していた一人旅も昨年から再開した。

ノマドワーカーとなり、夫とともに世界中を転々として暮らすのが老後の夢。今は夢を実現させるために執筆の勉強中。


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