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外資のお休み事情


もうすぐクリスマス。
私はあと1週間で仕事納めしてクリスマスから2週間の年末年始休暇に入ります。
バケーションのはじまり~!

「え?外資系って激務なんでしょ?」
「有給なんて簡単に取れないんじゃ?」

いいえ。そんなことないですよ。
外資系企業経験3社、勤続20年超。
現在も外資系企業で勤務している私が、これまで見てきた実情をお話しします。


外資のお休み事情

複数の外資系企業で長年勤務してきましたが、お休みに関してはフレキシブルなところばかり。

注意)あくまでも私の経験からの内容です。業種、職種によっては必ずしも同じではない可能性がありますし、実際には雇用契約や各社の職務規定に従うことになります。

1.有給休暇

新卒で入社した企業は日本企業でしたが、これまで経験した会社と比較しても一年間に支給される日数にはそんなに違いはありません。

違いはその取りやすさ。
ジョブ型雇用で役割分担がはっきりしている外資系。極端な話、結果を出していればいつ休んでもいいし、特に休暇の理由を聞かれることもありません。
子どもが保育園児だった頃は、彼らが体調を崩すと突然休まなければならなかったこともよくありました。
調整は大変だったけれど、とても助かりました。


2.短時間の中抜け

裁量労働制で雇用されている場合、一定の基準(例:週の最低勤務時間xx時間以上とか)を満たしていれば夜中だろうが早朝だろうが何時に仕事をしてもかまいません。
関係者と調整のうえ、子供の通院や学校の保護者会のために数時間の中抜けも大丈夫。

人によってはストレスが溜まったから、「ちょこっとジムに走りに行ってくるわ!」という人も。

もちろん仕事はチームでするものですので会議など複数で行う仕事は日中の営業時間内に行うことが原則です。

3.長期休暇(夏休み)

日本企業から転職して一番ギャップがあったのが長期休暇。

抱えている業務次第ではあるものの、外国人は母国に帰省する時は最低でも2週間は不在になります。

夏休みはいつ取っても良いので、夏休みをずらしてオフシーズンに連続休暇を取得する人もいます。
期間は9連休、10連休というのが一般的です。

繰り返しになりますが、2週間休んでも仕事の引き継ぎや調整さえできていれば問題ありません。
どうしてもはずせない業務がある場合も、その時だけリモートで仕事するというのもアリです。

4.年末年始休暇

部署にもよりますが、クリスマス前後になると外国人たちの帰国ラッシュが始まります。
そこに便乗するように日本人社員も続々休暇に入るため、だいたい「あの人も休暇中、この人も休暇中」という事態になります。

そのことを前提にプロジェクトはスケジュールを調整しないと後で大変なことになるので、12月前半はあわただしくなります。

会社はカレンダー通りに営業しますので、有給休暇を取らずに仕事をする人ももちろんいます。
この期間は周りからあれやこれやと仕事を振られることが少なくなくなるので、集中して仕事ができますから、考え方次第ではかえって良い場合も。

はじめはなんとなく遠慮していた私も、この文化にだんだん慣れて、ここ数年は休めるときはガッツリ休むようになりました。

休暇を取るために注意すること

ここまで読み進むと外資系って結構楽チンでは?と思ったあなた、ごめんなさい。
注意しないといけないことがあります。
代表的なものを3つあげたいと思います。

1.学びを怠らない

とにかく結果重視なので休暇を取ろうがノー残業だろうがやることやってればOK。ただ、能力が足りないと仕事はどんどん溜まっていくので休む余裕なんてなくなります。
一般社員なら簡単にクビになることはあまりないけれど、いつまでも現状維持に甘んじていると、だんだん居場所がなくなる、なんてことは結構あることです。
業界専門知識だけでなく、効率的に仕事を回す能力、マネジメント力など、自分のおかれたステージによって常に新しいことを学びを続ける必要があります。

2.結果にコミットするプレッシャー

前述のとおり、休みに関してはかなりフレキシブルなのですが、仕事に穴を開けないように関係各所との調整をしておくことが大前提。
与えられた仕事の結果には責任を持たなければなりません。
休みを取ったことが原因で結果にコミットできないなんてことがであれば当然評価は下がりますのでそれなりのプレッシャーが常にかかっていることになります。


3.コミュニケーションが命

お休み前の調整をスムーズにするためには、普段から仲間との良好な関係が必須です。
引き継ぎがうまく行かず、休暇から復帰したらその間の仕事が全く進んでいなかった!なんてことになりかねません。
外資系社員は多国籍ですし、様々なバックグラウンドを持つ人がいます。当然価値観や考え方の違いで意見が食い違うこともありますが、お互いを尊重して落としどころを見つけ、うまくやっていく柔軟性が必要です。

まとめ

以上、外資系のお休み事情と注意点でした。

外資系で働く人たちは仕事も遊びも一生懸命でポジティブな人が多いです。

『良く働き、良く遊ぶ。』

これを良しとするかどうかは結局のところあなた次第。
抵抗がなければ、外資系ってとても働きやすい場所ですよ。


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