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福利厚生の充実が逆に転職を妨げているかも知れない

前の休日に職場の仲の良い後輩と出かけて、その時に転職活動しているという事を伝えた。

するとその子も「自分も本当はもっと違う仕事してみたい気もするんですよね…」と話してくれた。

やっぱりみんな悩んでいるんだなと思ったが、その後の一言が印象的だった。

「けどやっぱり今の会社は年間休日が多いし、家から近いし。これより条件が悪くなるの嫌だし、結婚とかしない限り辞めないかな〜」


今の会社は年間休日120日以上、土日祝休み、私は通勤時間はわずか10分。
一食390円で食べれる社員食堂付。
テレワーク・副業が可能で有給休暇もとりやすく、社宅補助もあり、実家への帰省補助も出してくれるという福利厚生面ではかなり充実した会社なのだ。


なので、つい転職活動している時も今の環境と比較してしまう。

年間休日は120日以上無いと…
弁当作る生活に戻るのヤダな…
東京で満員電車で通勤とかヤダな…
休み減って海外旅行行けなくなるのヤダな…

あぁ、やっぱりこの会社にいた方が…

と、何度も思った。

別にそんな無理して転職しなくても、適度に仕事してプライベートを充実させればそれで良いんじゃないか?
そもそも私は病弱でしょっちゅう会社を休む。こんなに休ませてくれる会社なんてないぞ。
ありがたく思うべきではないのか。

そう思いながら、はたと気づいた。

福利厚生の充実って柔らかい檻みたいなもんだと。

良い待遇を与えてやってんだから、少しの事は我慢して、ずっとうちの会社で黙って働きなさいと言われてるようにも感じた。

もちろん社員の為を思って充実させている企業が大半だとは思う。
けど、それでも社員に対する囲い込みのようにも感じた。

福利厚生が悪くなるリスクを許容してまで転職出来る勇気のある人はどれぐらいいるだろうか?

私はそれまで福利厚生の充実は良いことだと思っていたが、この一件で逆に転職というスキルアップのチャンスを阻害する枷にもなるということに気づいた。

もちろん年間休日や福利厚生はとても大事だ。

だけどそれはやりがいのある仕事や自身のキャリアアップと比較してまで大切な事なのか?

やはり自分の転職の軸をもっとハッキリさせなければと痛感する出来事だった。





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